走れメロス

走れメロス
1992 · ドラマ/アニメーション · 日本
107分
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紀元前360年、秋。シシリア島シラクサの国王テオニシウス二世は、人を信じようとせず、些細なことで犯罪者を処刑する暴君として君臨していた。たまたまその宮廷に入り込んだ羊飼いの青年メロスは、不審な侵入者として捕らわれてしまう。そして王はメロスに処刑を宣告する。メロスは妹の婚礼のため、3日間だけ村に帰らせてほしいと頼んだ。その願いに王はメロスの身代わりを要求。その時、石工のセリネが身代わりを買って出る。「もし、3日間後にメロスが戻らなければ、セリネを処刑する!」との王の言葉を受けて、メロスは必ず戻ると約束する。もちろん約束を守って戻れば自分が処刑される。帰らなければ命は助かるが、自分を信じて身代わりになってくれたセリネが処刑されるのだ。メロスに与えられた期限は3日。翌日、村に着いたメロスは、驚く妹や婚約者を尻目に、村長たちを説得して、その夜に結婚式を済ませてしまった。そして夜明け前、稲妻が光る豪雨をついてメロスは村を後にした。信じてくれるセリネとの約束を命がけで守るため、必死で走るメロスの前に立ちはだかる数々の困難と障害。空は荒れ狂い、川の流れはうなりをあげる。照りつける太陽と極限の疲労が悪魔のささやきのようにメロスの信念を揺さぶる。また、メロスの裏切りを期待する王の部下が行く手を阻もうともした。だが、メロスは、それでも自らの足でシラクサまで走り続けた。そして、3日目の日が傾き始め、広場ではセリネを処刑する十字架の準備が進められていた。その時、メロスは現れた。再会を喜び会うメロスとセリネ。そんな2人の姿に王は初めて自分の過ちを認め、2人を解放するのだった。

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