六本木フェイク 傷だらけの天使たち

六本木フェイク 傷だらけの天使たち
1997
94分
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29歳の宮園綾香と19歳の相沢エチカのふたりは、定職を持たず、六本木の雑居ビルで暮らしている。家出をして捨て猫同然だったところを綾香に拾ってもらったエチカは、彼女に頭が上がらなかった。ある日、世話になっている探偵事務所の麗子と金井から、ふたりに仕事の依頼が舞い込む。轢き逃げ事故で死んだケンサクというミュージシャンが持っていたダイヤの婚約指輪の相手を、福島に住む彼の両親が知りたがっているというのだ。ふたりは半年前に解散したバンドの仲間に近づくが、ケンサクには両親がいない上、彼自身が麻薬の売買に絡んでいたことが判明する。綾香はケンサクの恋人と思われる女性に探偵業をなじられ、名前も連絡先も聞かずに指輪を渡してしまった。10万円のギャラがふいになり、綾香とエチカは大ゲンカを始めるが、「ひとりで何もできないクセに」と言われたエチカは、再びバンド仲間の恭司に近づいて、逆に拉致されてしまった。一方、綾香は金井からケンサクが麻薬を横流ししたため元締めのリー・徳永に殺されたことを聞かされる。麗子と金井の本当の依頼者であるリーは、恋人が持っているはずのケンサクが麻薬を隠したロッカーの鍵を探していたのだ。ところが、鍵はケンサクの部屋で発見される。恭司からロッカーの鍵と引き換えにエチカを帰すと脅された綾香は、すでに鍵が金井からリーへ渡されていることを告げて、難なくエチカを救出した。もうひとりのバンド仲間・誠からケンサク宛ての手紙を受け取った綾香は、福島に住む真由子という本当の恋人と連絡を取り、真由子がケンサクから預かったというロッカーの鍵を受け取る。鍵が偽物だと気づいたリーが本物を捜せと躍起になっていたころ、捨て身になった恭司は誠とともにリーに奇襲を掛けていた。金井にロッカーの中味を渡した綾香とエチカは、またいつもの日常に戻っていく。

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