八月の狂詩曲
八月の狂詩曲
1991 · ドラマ/戦争 · 日本
98分
©︎1991 松竹株式会社



長崎から少し離れた山村に住む老婆・鉦のもとに一通のエアメールが届いた。それは鉦の兄であるハワイの大富豪・錫二郎の息子・クラークからで、不治の病にかかり余命短い錫二郎が、死ぬ前に鉦に会いたいというものだった。ところが、兄弟が多い鉦には錫二郎という兄の記憶がなく、そんな鉦の気持ちとは裏腹に、突然現れたアメリカの大金持ちの親せきに興奮した息子の忠雄、娘の良江はハワイに飛んで行ってしまう。
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矢萩久登
4.0
●黒澤明監督『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(1991) 神保町シアターさんにて特集上映「一度はスクリーンで観ておきたい――忘れられない90年代映画たち」2024年6月29日(土)~8月2日(金)にて。 33年ぶりのスクリーン鑑賞。 公開当日は高校生、『七人の侍』『用心棒』などと新旧同時に鑑賞、本作に関しては随分と異質な印象を受けてましたね。 今見返すと戦中派の監督らしい反戦・反原爆を訴えつつも敵国や人は憎まないメッセージをしっかりと感じとれましたね。 主演の祖母役の村瀬幸子さんの円熟した演技、雷雨のなか突き進むラストも印象的ですが、 吉岡秀隆さん、伊崎充則さん、鈴木美恵さん、大寶智子さん孫役たちがとにかく芸達者。 当時はリチャード・ギアのインパクトに持っていかれましたが、いやはや日本人キャストも全然負けていませんでしたね。
なでかた
5.0
原爆の勉強になるからおすすめ
エラトーマス
2.5
「反核反戦」のメッセージ性は感じられたがそれだけになってしまい説教臭く感じられた。 だが、こういう映画は戦争を知らない世代に見せるべきだと思った。
zizi
4.0
夏休みに親戚の家とかに泊まりに行った子供の頃を甘酸っぱく思い出しながら観賞。静かな映画。声高ではなく、じわりと訴えて来る。土着の描き方も懐かしい。赤い花やエキストラの出方等、演劇性も感じました。
ひろ
4.5
村田喜代子の芥川賞受賞小説「鍋の中」を、黒澤明監督・脚本・編集によって映画化した1991年の日本映画 ・ 夏休み。長崎から少し離れた山村に住む老婆・鉦の許に4人の孫たちがやってきた。都会の生活に慣れた孫たちは田舎の生活に退屈を覚えながらも、長崎の街にある戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞いて、戦争に対する考えを深めていく…。 ・ 何度も泣いた。日本人に生まれたからには忘れてはいけないこと。原爆を落とされたこと。戦争をしたこと。そういう重たいテーマはみんな避ける。描いたとしても恋愛に逃げたりする。自らも戦争を体験した黒澤明が描く反戦・反核には生ぬるさがない。 ・ ここまではっきりと反戦・反核を描いた日本映画はなかなかない。あまりにも露骨に描いているから賛否があったのは仕方がない。それでもこういう映画は観ないといけないと思う。原爆で家族を失った遺族の気持ちや、その気持ちを受け継ぐ孫たちの姿に涙が止まらない。 ・ この映画がきっかけでアメリカの都市から長崎に慰霊碑が贈られたのは、黒澤監督の偉大な功績だろう。原作者は映画化に文句があったみたいだけど、黒澤監督が原作をいじるのは当たり前だから仕方がないね。全盛期の作風と全く違うけど、映像の美しさが印象に残る作品だった。 ・ 鉦おばあちゃんを演じた村瀬幸子の演技は素晴らしかった。戦争体験者の悲壮感が伝わる演技だった。ラストシーンは忘れられない。孫の縦男を演じた吉岡秀隆。この人ほど恵まれた俳優はいないんじゃないかな。子役時代から名監督との出会いに恵まれてきたから、実力のある俳優になれたんだろうな。 ・ リチャード・ギアがおばあちゃんの甥として出演している。「世界のクロサワ」の力もあって、破格のギャラで出演したらしい。邦画のリメイク映画に主演するなと、日本好きは有名だけど、この作品に登場する念仏堂をもらって、アメリカの別荘に移したっていうからすごい。 ・ 悲しみを引きずれとか、アメリカを憎めっていうわけじゃなくて、日本人として忘れてはいけないものを確認するための映画なんだと思う。アメリカ目線の戦争映画ばかり観ていると感覚がおかしくなっちゃうから、たまには日本人目線の反戦映画を観てもらいたい。
oyu
見ている最中
今まで観た黒澤作品では、1番の近代日本の作品。 アメリカだけ、ないじゃないか」「当たり前でしょ?原爆を落としたのは、アメリカなんだから!」知らない子なんていない(と、思いたい)!でも、ちゃんと戦争・原爆のことを伝えること、作品に残して受け継いでいくことが、自分に課せられたこと、戦争の教育だと、黒澤監督は思ったのではないかな。 そんな黒澤監督のメッセージを受け取った私は、スコアなんて烏滸がましい...遠慮させていただきます。
純友
4.0
戦争の悲惨さを伝えるにはどれぐらいの残酷さと事実が必要なのかが分かる作品。 夏休みに帰省した孫たちと被爆者の祖母を描く事で大きな輪を描き、その中で翻弄される親たちの人間模様をリズム良く描きます。 「悪いのは国ではなく、戦争だ」と祖母は自分に言い聞かせるように話し、その軋轢に耐え切れず狂っていくある夏の日の出来事が描かれています。 まるであの夏の日に見た 大きな瞳に飲み込まれてしまった キノコ雲のように
ひでP
3.0
2024年08月09日BS260BS松竹東急 よる8銀座シネマ。 黒澤明監督。 原作、村田喜代子「鍋の中」。 原爆を体験した祖母の許を訪れた4人の孫が体験するひと夏の出来事を描く。 反核に対するストレートな表現が賛否を呼んだが、ラストのシーンに誰もが胸を打たれる。 クラーク役にリチャード・ギアを起用し話題を呼んだ作品。 夏休み。長崎から少し離れた山村に住む老婆・鉦の許に4人の孫たちがやってきた。 都会の生活に慣れた孫たちは田舎の生活に退屈を覚えながらも、長崎の街にある戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞いて、戦争に対する考えを深めていく。 やがてハワイから鉦の甥にあたるクラークがやって来てる。
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