ホームワーク
مشق شب
1989 · ドキュメンタリー/ドラマ · イラン
86分
©1989 KANOON



子供たちにとっての宿題とは何かを問いかけることを通して、現代イランの小学校教育と社会の問題をさぐる映像リサーチ。撮影は87年に、テヘランのジャヒッド・マスミ小学校で行われ、メインとなるのは小学校の一室に設けられた仮設スタジオで撮影された、キアロスタミ監督自身による子供たちへのインタヴュー。子供の話と、保護者を対象に行ったアンケートで、全体の四割弱にもおよぶ親が非識字者で子供の宿題をみてやれないこと、また教育のある親でもイスラム革命で教育システムがまったく変わってしまったために話が通じず、勉強を教えようとすると逆に混乱すること、それに家庭教育ではかなり激しい体罰がまだ横行していることなどが明らかになる。また暗記中心の詰め込み教育で、宿題の量も多く、子供たちにはかなりの負担になっていることが分かってくるといった内容が語られている。
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wishgiver
3.0
小学校低学年の朝礼と思しきシーンでの反イラク唱和が強烈。 インタビューが延々と続くので作品としては退屈な面もあるけど、どの子どもにも共通するのは ◉宿題に追われていること ◉文盲の親が多く家庭で教わるのが難しいこと ◉全員が罰としてベルトでぶたれているが、褒美をもらった子どもはほぼいない(そもそも褒美の意味を知らない子が多数!) という驚愕な事態。 『友だちのうちはどこ?』で強烈に感じた、子どもの人権がない世界をさらにリアルに見せてくれる。 もちろんそれがいいはずはないけど、総じて子どもたちはみんな素直で可愛い。 これは1987年の作品だけど、今のイランの風景がすごく気になります。 小学校低学年の子どもの将来の夢が「パイロットになってフセインを殺すこと」って。。。 2023.2.8@Watcha
cocoa
4.0
今は亡きアッバス・キアロスタミ監督の作品。 原題の「Homework」…「宿題」についてテヘランの小学校で子ども達にインタビューする、映画と言うよりドキュメンタリー。 ストーリーはないが、キアロスタミ監督の狙いどおりにイランの教育制度の問題点はしっかり伝わるし、相変わらず子ども達の存在が光っていた。 監督自身がいつも家庭で感じている子ども達の宿題の多さをテーマに校内で一人一人にインタビューする。 宿題を忘れた子、できなかった子に聞いてみると問題点がわかってくる。 「書き取り」の宿題を見てほしくても、親達が字を読めずに兄や姉に頼るしかない。 それでも宿題が多すぎて兄に叩かれる子もいる。 そもそもイランの家庭では子どもがやるべき手伝いが多く、宿題と親の叱責に追われてばかり。 さらに日常的に子どもに体罰をする親が多い。 「友だちのうちはどこ?」でもあったが、理由はなくても4日に一度は殴っている、そんな大人ばかりの社会なのだろう。 子ども達の答えもいろいろ。 「罰」は知っていても「ご褒美」を知らないなど。 そんな中で一人の男の子が… 「罰は子どもが頑固になるからダメ!」 「殴られると子どもは頑固になって余計に宿題をやらない。」と言うシーンが印象的。 さらに学校で先生に体罰を受け、今回のインタビューでもすぐに泣き出すマジッドの表情が暗い。 友達のモライにそばにいて欲しいと泣いて訴える。 (サングラス姿の)キアロスタミ監督を見て何かされるのではと恐怖におののく姿は複雑だった。 体罰を受けてすっかり弱虫になったマジッドがラストに宗教詩を完璧に暗唱する姿こそがイランの教育の歪みそのものだった。 女の子が一人もいない学校で、 「イスラムは勝つ!」 「西と東を倒せ!」 「フセインは地獄へ堕ちろ!」と集会で声をあげる子ども達。 最近のイランの体制はまた逆戻りの印象だが、だからこそキアロスタミ監督の視点が必要なのに…。 そんな事を改めて感じた作品でした。
うにゃ
4.5
つらい…「友達のうちはどこ?」での、家の手伝いで宿題が出来なかった子が、次の日先生から「家の手伝いよりも先に宿題をしなさい」と言われ、板挟みになっている場面を思い出してしまいました。貧困、厳しい生活、厳しい教育現場、全てが子供達へ押し寄せる。つらい。
akubi
3.5
キアロスタミの作品のキーワードのようによく出てくる『宿題』について。 この国の子どもたちは(親たちも含め)、宿題とゆうものにどうやら悩まされているらしい。 子どもたちは、宿題をやらなければ叱られ、手伝いをしなければ叩かれ、早く寝なければまた怒られる。 "ご褒美" とゆう言葉の意味もよくわかっていない子どもたち。もちろん褒めてもらうことも。そしてベルトで殴られるのが普通の毎日。 そんなシステムってやつにキアロスタミは優しく、けれど真摯に疑問を投げかける。 社会に対する鬱憤を、弱者にむけてしまう大人たち。 こんなに幼いときから制裁を叩き込まれ、抑圧されることに慣れてしまったピュアで真っ白なこどもたち。 体罰を受けすぎて、心を壊され本来の自分を失ってしまった子もいた。 まるで過去にタイムスリップしたようで、胸がざわつく。 個性をなくすような教育は、ここと変わらなかった。 いつか、君の得たいの知れない恐怖と涙が、消えてなくなりますように。
Morimi
3.0
2022.9.18 学校での教育と“宿題”に焦点を当ててると書いてあるが、ちょっと思っていたのと違った。 (宿題の量や内容かと思いきや、下校後の家庭環境についてのインタビューが主だった。) 後半での教師?が世界各国の教育を見てきて、西洋では宿題はない、又は工作や作曲など創造性を育むもが多いと発言しビックリ。(綴りを覚えれば字の綺麗さは問わない) また日本にも言及していて、厳しいが故に子供の自殺者が多いと鋭い指摘。 体罰によりトラウマを抱えた子供。 何よりも登場した生徒は男の子だけということ。 (教師に女性の姿が見受けられたが。) 問題は山積みだ。
しじらみ
3.5
真っ黒いグラサンかけて照明もあたらないキアロスタミの面が完全に悪役で笑った。 『トラベラー』といいキアロスタミは人間の顔に興味があるのかね。
ご自由さん
3.5
丁度、脱サラでコンビニを始めた時代。この1980年代イランの小学生教育のあり方を“宿題”を通して、生徒面接という手法で炙り出す。なんと率直で面白い事か? 私の時代も似たような感多し。しかも現代も同じ悩みを抱えている。
アオイ
4.0
絶妙な質問を絶妙なトーンで畳み掛けるキアロスタミ。十人十色の答えを返してくる子どもたち。ずっと見ていたい。 同じような質問をいろんな子にして、学校の様子を撮しているだけなのに、イランという国が見えてくるよう。
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