エノケンの八百八狸大暴れ
エノケンの八百八狸大暴れ
1950
78分
松山城の奥山には、犬神刑部と名乗る古狸の一族八百八狸が住んでいた。刑部の息子小源太は、度々人間に化けては城下をうろついたが、そのころ町には白頭巾の怪盗が出没し奥山の狸連中の仕業にちがいないと噂されていた。父狸刑部は許婚の娘狸お紺と早く所帯を持たせようとしたが、彼は町の道場猿口与兵衛の娘ミズエにうつつを抜かしていた。ところがあるとき与兵衛がお殿様から預かっていた名刀蛸光が紛失し、ミズエが狸退治を命ぜられ、奥山にのり込んで来た。小源太は、恋しい女と一族の板ばさみになってあわてるが、結局そのためほんものの山賊も退治された。