精神の声<第1話-第5話>


〈第1話〉ロングショットに浮かび上がる、川べりに木々の並ぶロシアの大地。私がモーツァルトのことを語り、そのピアノ協奏曲が響く。続いてメシアンの音楽がかかる。同じように才能に恵まれながら、なぜモーツァルトの時代には調和が達成されたのに、メシアンの現代では音譜がバラバラのように響くのか。モーツァルトとほぼ同時代の、やはり天才として、ベートーヴェンの交響曲第7番が奏でられる。 〈第2話〉プテルスブルクから私は国境の基地にやってきた。ここから戦場へはヘリコプターで向かう。若い兵士たちと共にヘリコプターに乗り込む。前線に着陸、だがここから駐屯地までには、まだ陸路で長い距離を旅しなければならない。トラックで移動しながら、私のカメラは駐屯地の若い士官の横顔を見つめる。 〈第3話〉戦場は今日も蒸し暑い。私は兵士たちとともに見回りに行く。足の不自由な私に、タジキスタンの険しい山道はつらい。山の上で、兵士たちは質素な昼食を支度する。しばしの休息、ラジオからロシアの音楽が聞こえる。雷が鳴る。だが雨は降らない。夕方、私たちは谷の基地に戻った。 〈第4話〉若い兵士が樹に止まった虫と戯れている。除隊する兵士たちが皆と抱き合って別れを惜しみ、トラックで去っていった。いつものように気だるい一日、兵士たちは陽気に川べりの塹壕を掘る。突然、奇襲攻撃が始まった。すぐそばで戦闘が起こっているというのに、私は不思議にも恐怖を感じられなかった。 〈第5話〉戦場の冬、12月31日。夕暮れに、今日も山道を見回りが続く。この土地では一メートル上に上がる毎に命の重さが軽くなる。命は儚いだけに、ますます尊く思える。まもなく新年だ。兵士たちは故郷の母を思う。ささやかな新年を祝うべく、彼らはピロシキを準備してケーキを焼く。12時、シャンペンで新年を迎える。1995年はどんな年になるのだろう?
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