あんのこと
あんのこと
2023 · ドラマ · 日本
113分
(C) 2023『あんのこと』製作委員会



売春やドラッグに溺れる20歳の香川杏(河合優実)は、ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で暮らしている。子どものころから酔った母親に殴られて育ち、小学4年生で不登校になった。12歳で母親の紹介で初めて体を売り、荒んだ生活を送るなか、人情味あふれる型破りな刑事・多々羅(佐藤二朗)に補導されたことがきっかけで更生の道を歩み出す。多々羅の友人でジャーナリストの桐野(稲垣吾郎)も加わり、杏の薄暗闇の世界が少しずつ変わり始めるが、コロナ禍に見舞われる。
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ボルビザン
4.5
現在あんと似たような生活をしてる人たちには、この映画は届かないんだろうなと思うとなんだかやるせない気持ちになりました。
wishgiver
4.0
河合優実の圧巻の演技にただただ感動しました。 あまりに救いのないストーリーだけど、このストーリーがまた素晴らしい。 『さがす』の佐藤二朗と稲垣吾郎もさすが。 監督の力量が存分に発揮された力作で、邦画の可能性を感じさせてくれる見事な作品。 それにしてもこんなに立て続けに出演作で快演を見せてくれる河合優実は天才だ。 香川杏が綴った可愛くて丁寧な日記と文字が忘れられないし、観る人みんなが杏の幸せを心 から願うであろう河合優実渾身の演技を堪能しました。 2024.9.25@Amazonプライム
さちゃちゃりーぬ
3.5
絶望的な気持ちになる映画でした。 どんなに頑張って普通の幸せに近付いても、すぐに同じ所へ引き戻される…。 自分が生きてきた世界からは考えられないけど、こういう人も実際にいる。なんともいえない気持ちに。 2024.9.17
みや
5.0
ネタバレがあります!!
ムービーゆうすけ
4.0
2024年9月13日 あんのこと あんは何一つ悪くない あんは前に進もうとしていたのに あんの優しさに漬け込み 周りの大人が利用し続けて 挙げ句の果てに コロナで仕事まで奪われ あんは何一つ悪くない ラスト 子供はしっかりと 親が手を取り、抱きしめてあげる ただ、それだけで良かったのに。 あんは何一つ悪くなかった エンドロール ドッシリと重くのしかかる ピアノの旋律に涙が止まらない
cocoa
4.0
実話を元に作られたと聞いてはいたが、なかなか重すぎて数日間引きずる作品だった。 入江監督が実話をベースにするのは初だそうで、そこにはかなりの覚悟が必要だったとの事。 主演の河合優実さんも監督と同じように 「この子をかわいそうな存在と考えるのはやめよう」と、コメントしていたが…いや、可哀想すぎる。 覚醒剤で刑事に事情聴取される香川 杏(河合優実)。 杏は子ども時代から虐待されて育った。 母親に言われて12歳で売春、16歳から覚醒剤を覚えた。 刑事の多々羅(佐藤二朗)は更正グループに杏を連れていく。 何とかクスリをやめて自立できるように助けたい多々羅。 小さな希望を見つけて生きようと考え始める杏。 しかしその先には不運な出来事が待ち受けている……そんなストーリーです。 河合優実さんを見つけたのは4年位前。 少ない出演時間でも印象に残る演技をいつも見せていた。 初の主演映画は「少女は卒業しない」だったが、カースト上位ではない普通の女子高生役がとても良かった。 さて、今作はまるで実在した女の子(仮名ではハナ)が憑依したかのような演技だった。 ゴミ屋敷に暮らすホステスの母親、春海から暴力を受け続けて大きくなった杏。 それは杏の体が大きくなっても、ずっと続いた支配から逃れられないのがわかる。 (これまでもずっと腕で防御するしかなかったのだろう) そもそも杏は発する言葉が少なく、表情もまったく変わらない。 それは虐待され小学校も満足に通えなかった杏の生育歴から来ているのだろう。 多々羅が力になってシェルターマンションに入れた時に杏はつぶやく。 「フッ、すごい…」 初めて自分の居場所を持ち、介護施設の仕事を頑張る杏の姿。 漢字も書けない杏が小学生用のドリルで嬉しそうに勉強する姿。 字を書く時、ペンを握るたどたどしさに何とも言えなくなった。 多々羅と出版社の桐野(稲垣吾郎)と3人で中華料理屋で過ごす時間はホッとでき楽しい時間だったはず。 それを邪魔する母親は、「もっと稼いでこい」「もっと売ってこい」と言い続ける。 さらに多々羅の性加害が桐野によってリークされ、杏はまた一人になってしまう。 そして世の中はコロナ禍になり、杏の仕事や夜間中学も休みになってしまう。 コロナによって助成金で潤った店や団体は多かったはずだが、杏のような弱者には何も助けはない。 支え合って自分の居場所で頑張ってきた人間の拠り所が突然なくなる辛さがたまらなかった。 実際の事件にはなかったが、マンションの隣室の女性から小さい男児の隼人を押し付けられる杏。 必死に食べさせ、オムツを替え、隼人の母親を待つが、自分の母親の春海に見つかってしまった。 その後は鬱展開しかなかった。 餓死するから売ってこい、と言われて売春する杏。 また感情を殺して無表情になって帰ってきた彼女はどうすれば良かったのだろうか。 「ガキを殺すぞ」と言われた杏は必死に隼人を守ったけど隼人の姿はゴミ屋敷にはなかった。 最後が本当に観ていて苦しくなった。 杏がしっかり幼子を面倒見たのは立派だったよ、と言ってあげたい。 虐待の連鎖はなく、自分の出来る限り隼人の世話をした。 だから一人になった部屋に散らかるおもちゃを見て、何も希望がなくなったのだろう。 世間を知らなかった杏が積み重ねてきたものが簡単に壊れてしまう。 そんな無情感で選んでしまった最期だったのだろう。 とっても重い内容の作品だった。 どこかで今も同じような境遇の人がいるかもしれない。 コロナ禍は確かに異常な社会を作り上げたが、杏の不幸はコロナ禍のせいではなくきっかけに過ぎない。 多々羅のような手を差し伸べる、杏のような人間と接点を持つ誰かが必要だと言うこと。 多々羅は犯罪者だったけれど、(それは容赦なく悪いけれど)、杏を一時的でも救ったのは事実。 でも、何を言っても今は悲しくてたまらない、そんな作品でした。
Emi
3.5
ネタバレがあります!!
my life
4.0
満を持して「あんのこと」を初鑑賞してみた。何に対して、満を持しているのか自分でも意味不明やけど、何となくそう言うコトにしておきたい気分。 ヒロインは日本アカデミー賞主演女優賞に輝いた河合優実。「ミッシング」を先に観ていて、感情のこもった演技に何かと魅了されていた。てっきり、石原さとみが受賞するものかと個人的には思っていたぐらい。 だけど、本作を観た後では、それなりに納得させられるものは感じる。少し前に観た「ナミビアの砂漠」のせいかな。全然タイプが違うんやもん。対比するかのように演技の幅を感じてしまうのである。これが、いわゆる若き才能なのか。 刑事には佐藤二朗。まぁ、何かしら普通ではない苛立ちに似た感情なのは見て取れる。その刑事を追う記者の稲垣吾郎。その3人が中心の物語。 いやはや、予備知識は少なくして観たかったけど、なんやかんやと情報を得てしまう。しかも、またもや実話ベース。実在する女性のお話だとか。「月」もそうやけど、こちらもそれ相応に引き込まれてしまう。 セラピーで過去の全てを告白するシーン。いやでも、重すぎるコトをさらっと打ち明けてしまうんやね。淡々と、まるで他人事かのように…自分で書いた文章を読んで聞かせる。ここのシーンがリアリティありまくりで、グッと懐を掴まれた感じ。 そんなこんなで、物語は進みコロナ禍に突入。まさかの展開を迎えるが、命の重みを実感するような一瞬。育児放棄する親は許せないが、何かしら感情に揺れ続けてしまうのである。 ところで、母親を演じたベテランの河井青葉さん。「愛しのアイリーン」の印象が強かったけど、本作は正真正銘のクズ母親を熱演。他の映画では良識ある役柄が多いだけに、その演技力の引き出しにも非常に驚かされた次第なのだ。
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