レビュー
レビュー
wishgiver
4.5
アメリカの現役女性最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)の伝記的映画。 トランプが退陣してリベラル派の後任が任命されるまでは引退しないと言われる、現在86歳の彼女の若き日を『ローグ・ワン』『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズが熱演。 スピーディな展開とドラマチックな構成で『女神の見えざる手』に匹敵する、快哉を叫ぶ出来となっています。 ♢♢♢ 女性であるが故に弁護士事務所に就職できず、大学教授をしながら男女平等裁判に挑んだ実話を中心に彼女の闘いを描いた作品ですが、社会の変化に合わせて法律も変えていくべきであるという彼女たちの闘いは「先例に倣おうとする保守派との闘い」でもあり、大いに共感するシーン多数で何度も胸にこみ上げてくるものがありました。 ♢♢♢ そしてルースを支える夫マーティン(『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマー)がもう完璧にステキ。 良き夫、良き父、良きパートナーとしてルースや娘のジェーンの尊厳をいつも尊重する人間性が大変に素晴らしかった。 あとルースが尊敬する伝説の人権派弁護士ドロシー(キャシー・ベイツ)も存在感バツグンでカッコよかったです。 ♢♢♢ まあ巷の評判どおりの素晴らしい作品。 文句ナシにオススメです!
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hanako
4.0
2021/2/9 『女性はわきまえろ』なんてクソ食らえ!笑 アメリカ最高判事ルース・ギンズバーグ(2020年逝去)の軌跡を描く実話ベースのお話。女性蔑視と戦い続けた、アメリカではレジェンド的存在。最後にカメオ出演するご本人のお姿も凛として最高にカッコいい。 ◆ 1950年代、ハーバード・ロースクールを首席で卒業するも、《女性だから》という理由で弁護士になれなかったルース。同じ法律家として1番の理解者である夫と共に、とある性差別による判決に異議を唱える。実際の公判の場面はラスト30分程度とちょっと少なめ。 ◆ 女性だとクレジットカードも作れない、望んでも残業出来ない、家にいるのが自然、なんて時代だけど、共働きで家事&育児を完全イーブンでこなす旦那さん役がアーミー・ハマー。声がカッコよくて大好き(^q^) ◆ 大なり小なり女性蔑視の発言を受け、怒りと悔しさでムッとフラストレーションを溜めるフェリシティ・ジョーンズの表情も素晴らしかった。
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Shiro
4.0
試写会にて鑑賞。たった50年前のアメリカで、女性差別に立ち向かう、女性弁護士と彼女を支える家族 の物語。 それまでの判例から見える時代背景や女性の社会的地位が丁寧に描かれており、伏線や人物描写も無駄がないように感じられた。特に、映画後半の上訴側反論シーンは、圧巻!女性の権利を声高に叫ぶだけの映画ではありません。
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