2012年。彗星が地球に激突するまであと5時間。人々が方々へ避難し、静まり返った街で唯一つ営業を続けるレコード店があった。そこにいるのは、店長(大森南朋)と不気味な車椅子の客、谷口(石丸謙二郎)。“もうすぐ世界が終わる”と語る谷口に、店長は“正義の味方が世界を救う”と返す。店内には、70年代に解散したマイナーなパンクバンドの曲“FISH STORY”が流れていた。1982年。気の弱い大学生、雅史(濱田岳)は仲間と車で合コンに参加。その最中、1人が“FISH STORY”という曲にまつわる不気味な噂を語り始める。無音になる1分間の間奏の間に、女性の悲鳴が聞こえるという。合コンの後、1人淋しく帰宅する途中、カーステレオから流れてきたのは“FISH STORY”。その間奏で女性の悲鳴を耳にする雅史。1999年。“ノストラダムスの大予言”で世界が終わるとされている7の月。“明日、世界が終わる”という谷口の予言を信じて人々が集まる。だが、翌日も太陽は燦燦と輝いていた。人々に責められた谷口は“2012年に、世界の終わりが来る!”と叫ぶ。
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