大日本ハッタリ伝

大日本ハッタリ伝
1965
81分
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青年社長の青砥弘は、オヤジから継いだ会社が、不況に次ぐ不況で倒産寸前。フィアンセの敏子も、そんな弘にあいそをつかしかけていた。一方、下町のドヤ街では、弘とウリ二つのハッタリ男源吉が、食堂満腹軒の店員宮子にベタぼれし、大奮闘。そのころ思い余った弘は、海に身投げ自殺を計った。ところが、弘が身を投げた崖下には、宮子へのプレゼントに真珠をとろうと源吉がアミをかまえていた。そのアミの中に弘は真さかさま。ビックリした源吉は早速ドヤ街に意識不明の弘を運びこみ介抱した。弘の遺書から事情を知った源吉は社長に化けて、会社に乗りこんだ。うまうまと社長になりすました源吉は、例のハッタリズムを発揮して、給仕をも動員し帳簿点検をはじめた。驚いたのは乗取りを企らむ悪徳重役の野田や荒川だ。たちまち会社は戦々キョーキョーとなった。一方ドヤ街の弘は、住人たちの手厚い看護で意識をとりもどしたものの、すっかりここが気にいってしまった。そのころ弘は、会社が経営するナイトクラブを盛り立てようと、あの手、この手と珍妙なスペシャル・サービスにつとめ、ナイトクラブは毎夜満員。会社も立直りのキザシを見せた。しかし、これをけむたく思う悪徳重役野田は、鬼山組の殺し屋奥山を使って、ナイトクラブの売上金を強奪した。怒った源吉は、鬼山組の敵羅生組がショバを狙っているとデマをとばし、鬼山組のかい滅を計った。が、この計画も、鬼山と羅生がハチ合せをして、この作戦がすっかりばれてしまった。源吉は、鬼山組と羅生組にとりかこまれたが危機一髪、助けに入った源吉の仲間の機転で、鬼山組と羅生組は大乱闘。かけつけた警官の御用となった。意外な事件の発展に、弘は宮子と源吉は敏子と結婚することになった。

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