上海の伯爵夫人

The White Countess
2005 · ドラマ/歴史/ラブロマンス/戦争 · イギリス, ドイツ, 中国, アメリカ
138分
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1936年、様々な社会的・政治的理由によって国を追われた外国人が数多く移民してきた上海の外国人租界。ロシアから亡命してきた未亡人ソフィア・ベリンスカヤ伯爵夫人(ナターシャ・リチャードソン)は、クラブのホステスとして働いていた。ある事件により視力を失った元外交官のアメリカ人ジャクソン(レイフ・ファインズ)は、世捨て人のように生きていた。ある夜、ジャクソンは日本人のマツダ(真田広之) とめぐり逢う。彼は言葉巧みにジャクソンに接近。マツダに、いつか“夢のバー”を作りたいと語るジャクソン。やがてふたりはソフィアが働くクラブに行き着いた。その帰りしな、ソフィアがまるで自分の顧客のようにジャクソンに寄り添い、彼が暴漢に狙われていることをさりげなく伝える。ジャクソンは、この彼女こそが自分が探し求める女性だと直感で悟る。数日後、競馬で一攫千金を手にしたジャクソンは、“夢のバー”を実現すべくソフィアの元を訪れ、彼の“店の華”になるよう申し込む。1年後、ジャクソンのクラブ“白い伯爵夫人(ホワイト・カウンテス)”は、活気に満ちた国際的な社交の場となっていた。上海に戻ってきたマツダは、この店に共産党、国民党、そして日本軍の正面衝突による政治的陰謀を持ち込むべきだと言い、ジャクソンは全面的に賛同する。一方、ソフィアとジャクソンは微妙な距離を保ち続け、盲目になったいきさつを尋ねられても真実を告げようとしない。そんなジャクソンに、重いドアで世界を遮断するつもりかとソフィアは言う。いつしかソフィアは、ジャクソンの固く閉ざされた悲嘆の殻を破り始め、彼は盲目となった事件を語るようになる。やがて、時代の潮流が二人の運命を翻弄する。

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