25年目の弦楽四重奏
A Late Quartet
2012 · ドラマ/音楽 · アメリカ
105分



極めて精巧な演奏で魅了する第1バイオリンのダニエル(マーク・イヴァニール)、彩りを与える第2バイオリンのロバート(フィリップ・シーモア・ホフマン)、深みをもたらすビオラのレイチェル、チェロのピーター(クリストファー・ウォーケン)から成るフーガ弦楽四重奏団。結成25周年を間近に控え、ピーターがパーキンソン病と診断され、今季限りで引退したいと申し出る。カルテットの一角が崩れることを突き付けられた他のメンバーは動揺。嫉妬やライバル意識、プライベート面での秘密など、それまでに蓋をしてきた感情や葛藤が一気に噴出し、カルテット内に不協和音が響き出す……。
✨ もし一度だけ、魔法が使えるなら
「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」都度課金開始✨
✨ もし一度だけ、魔法が使えるなら
「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」都度課金開始✨
toa
3.0
良かったです。なんとなく音楽のある作品が観たくて選んだのですが、崇高なイメージのある音楽家たちの、意外にも?下世話な人間ドラマ。 互いに様々な思いが混濁しつつも、演奏はきっちり締まっているプロ達がかっこいい。とくに皆んなの精神的な支柱だったウォーケン演じるピーター、その彼の侘び寂びというか締め方がいいなぁと。 あと個人的に、やっぱりホフマンさんの情け無い笑みは許せちゃう。
Schindler's Memo
2.5
クラシック音楽の中でも弦楽四重奏の世界というのは、別格であると聞く。 交響曲を書かなかったドビュッシーやラヴェル、バルトークなどや、オペラ専門作曲家のヴェルディやプッチーニなども弦楽四重奏だけは書いている。重要かつ独特なジャンルなのであろう。 また、演奏する方としては、それぞれの楽器についてのスペシャリストや、ヴィルトォーゾ・ソリストたちが拙速的に集まって、はいやりましょうといっても、おいそれとは評価できる演奏にはならないそうで、やはりそれ専門に志を立てたグループで、しかも時間をかけて合わせないとモノにならないものらしい。 そう考えると、本作で描かれたような、男だ女だとか、第一と第二ヴァイオリンでの諍いで、もはや「ドロドロ」の状態では、とてもまともな演奏などできないと思う。実在のイタリアSQのエピソードや、ABQやエマーソンSQを取材してのことだろうと思われるが、それらは例外中の例外であり、普通はもはやこの時点で解散であろう。 そして、芸達者な役者群であるが、弓の返しなどの演技にやはり相当な無理を感じる。「愛を弾く女」でのエマヌエル・ベアールのような猛特訓が必要だったと思う。 そんな感じで、結局、リアリティ不足が最後まで気になった。 それに、流れる音楽も、テーマになっているベートーヴェンの作品131に統一されていないのも、どうなのか。「この曲それ自体が人生である」のなら、統一すべきであったと思う。
ジュネ
3.5
歴史と賞賛とを積み重ねてきた四重奏の面々がメンバー脱退をきっかけに人間関係を崩壊させていくドラマで、クリストファー・ウォーケン、フィリップ・シーモア・ホフマン、マーク・イヴァニールとキャサリン・キーナーの四人が音楽にまつわる示唆に富んだ話を繰り広げつつ、重厚な演技で魅せる円熟した味わいの一作です。 老いと病に苦しみながら一つの終わりを悟る老獪クリストファー・ウォーケンが登場シーン少な目ながらもインパクトを残しますが、本作の見処は何といっても長年溜め込んできた思いの丈をぶちまけるフィリップ・シーモア・ホフマンの人間臭い役作りでしょう。 一方で不倫や年下の教え子との恋など、はっきり言って四重奏の不協和音と全く関係のないところに原因があったとしか思えない陳腐な人間模様が非常に邪魔臭く、これが残りのキャラクターの個性を台無しにしているとしか思えません。決して悪くはないのですが、焦点が若干ボケてしまっているのは残念です。
Izumi
4.5
バイオリンを昔弾いていたので、だいたい弦楽器の引きマネのある映画は観ないことにしてるのだけど、やはりベートーヴェンのあの曲が題材になってるとあって、観てみた。あまり違和感を感じないほどでした。みなさん、特訓されたのでしょう。 仕事で弾く人たちは(いや、アマチュアであっても時には)一緒にやっていても愛憎が渦巻いてたり、こいつとなんてやってられっか!って思ってたり…なんてこともあるわけで、でもひとたび音を奏で始めたら、時にはそれがいいスパイスになって化学反応が起こって素晴らしいハーモニーを紡ぎ出す。というか、プロならそうでなければならない、ということがとてもうまく映像になってました。
さらに多くのコメントを見るには、ログインしてください!