春の夜明け
Happiness Ahead
1934 · ラブコメディ · アメリカ
86分
ジョーン・ブラッドフォードは社交界の花形娘であった。彼女は厳格で家名のことのみを考えている母がきめた許婚をきらって、その披露の夜家を抜け出した。ちょうど大晦日の晩だったので町は非常な賑やかさだった。彼女は全てを忘れて遊び回るうちある中国料理屋でバップ・レーンという窓拭き会社の若い社員と知り合い、その夜は大勢の人々と一緒に歌い騒いで別れた。バップがジョーンを貧しい失業女と思い込んだので彼女は身元を明かさず、安アパートを借りて、そこでバップやその友人と毎週水曜、金曜、日曜の3日間会うことにした。そのうちジョーンは儀式張らず、明朗なバップに非常に興味を感じるようになり、彼の独立資金を出して貰うべく父を口説いた。ところがその光景をバップが見てしまった。彼はビルディングの高い窓を拭いていたが、窓硝子越しにジョーンが1人の紳士に接吻をし小切手を受け取ったのをみて、それを父子とは知らず失望してしまった。その夜バップは悪政治家ミーハンの家出、ジョーンが彼の独立資金として2千ドルの小切手を持ってきた事その小切手が富豪ブラッドフォード振出のものだと教えられ、なお2千ドルを調達してこいと脅かされた。そこでバップはジョーンをブラッドフォードの妾と思い込み、その夜ジョーンと会った時、彼女から金を取るために親しくしていたのだと愛想尽かしを言って別れた。ジョーンはバップに自分が富豪の娘だと言うことを知らせずにこの恋を完成指せようという考えが水泡に帰したので非常に失望し、母の考えどおり結婚しようと決心した。バップはブラッドフォードを訪問して2千ドルの小切手を返し、ジョーンをさんざんに罵倒した。ブラッドフォードはバップが心からジョーンを愛し、金が目的で無いことを知ったので内心非常に喜び彼を飛行場に伴った。そこではハヴァナ行きの旅客機がまさに出発しようとしていたが、ジョーンはブラッドフォードを認めて「お父さん」と叫んで駆け寄った。バップは今まで自分が大変な誤解をしていたのに気がついた。