最後の戦線

The Last Frontier
1926
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1867年のことである。南北戦争のために貧乏になったハリデイ大佐は西部へ行って一儲けしようと考え、妻と愛娘ベスとを伴い幌馬車隊に加わってカンサス州のサリナを指して進んだ。大佐がこの危険な旅行を敢えてしたのはベスの婚約者で軍籍に身を置くトム・カービーの勧めに依るので、親孝行のベスは万一両親の身に間違いでも起こったらトムを赦すまいと決心していた。ところがベスの杞憂は不幸にして事実となり、スウ族インディアンの酋長ポーニー・キラーは大挙して幌馬車隊を襲撃し、ハリデイ大佐夫妻は非常の死を遂げた。この幌馬車隊を引率していたトムの親友たるワイルド・ビルはスウ族襲来の報をしてバッファロー・ビル・コディーの救援を求めた。死を免れたベスはシンディアンと貿易をしているライジ・モリスの家に寄寓することになった。トムはライジに巨額の金を与えてベスの世話をするように頼んだが腹黒いライジは自分がベスに横恋慕しているので、そのことは知らせなかった。トムはワイルド・ビルに勧められカスター将軍の旗下に加わってインディアンとの問題を平和に解決することに努めた。ライジはベスのトムがインディアンと内通して大佐を殺させたのだと告げた。バッファロー・ビルはインディアン反乱の兆を認めたがカスター将軍は強行手段を取ることを禁じた。しかるにスウ族は白人虐殺を始めポーニー・キラーはサリナの町に野牛の大群を追い込む計書を立てた。その頃町の酒場でライジがベスを侮辱しる言辞を弄しているのを聞いたトムは怒ってライジを懲した。ライジの家政婦シンシアはすべての事実をベスに打ち明けライジの不誠実を知らせた。ベスがトムを探して歩いている頃野牛の大群は刻々と町に近づいていた。が幸いベスはトムと廻逢い共に溝に非難した。平和主義にカスター将軍も遂にインディアンと戦端を開いた。敗北したキラーはライジを殺した。かくてトムとベスは理解し合い愛し合った。

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