爆笑野郎 大事件

爆笑野郎 大事件
1967
83分
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三星電機のセールスマン藤井と秋山の二人は、いっぱしのプレイボーイを気取っていた。たまたま二人そろって、同じ会社の女店員を口説いたまではよかったが、結婚をせまられると、プレイボーイの名折れとばかり逃げ回った。しかし、二人の女性は団結して、秘かに式場の手配をし、藤井と秋山は抜き打ちの結婚式を挙げさせられたのである。藤井がみどりと、秋山が洋子と家庭を持つようになると、二人は完全にプレイボーイを失格したことになる。二人は、それでは浮気こそ男の生きる道と決心を固め、九州出張を大いに楽しみにしていた。やがて博多についた二人は、キャバレーのホステスから旅館の女中にまで誘いをかけたのだが、その度に振られる始末だった。その上、芸者の染千代には大酒を飲まれた挙句、徹夜で介抱させられたりで、まったく目が出ない。しかし、仕事の方は立派なもので、対抗会社の販売員を蹴落し、大口契約を結ぶなどセールスの腕は一流だった。だが、鹿児島に来てもプレイボーイの腕の方は相変らず三流で、ホステスのエミ子の甘言に引っかかって情夫に凄まれたり、亭主のある女に声をかけて睨まれたり、散々のていたらくである。ところが最後の夜、二人は絹子と友子を誘ったところ、彼女たちは二人の思い通りになり、ホテルに来ては気前よく裸になる。喜んだ二人は、最後の夜を大いに楽しもうとしたのだが、その時、東京からみどりと洋子が来たという知らせを聞いて驚いた。二人の新妻たちは、夫の浮気封じに九州までやって来たのである。あわてた秋山と藤井は、裸の絹子と友子に、着物を着て帰ってくれ、と頼んだ。しかし、二人の弱みにつけ込んだ絹子と友子はドッカリと腰を落ち着けてしまった。そのため、秋山と藤井は、二人の女に靴下をはいてもらうのに一枚、スリップをつけてもらうのに一枚と、千円札を渡さねばならない破目になった。そして絹子と友子の入れ違いに入って来たみどりと洋子を見た時、プレイボーイを気取っていた二人は、たちまち恐妻家に変じていたのである。

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