原野の子ら

1999
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基本情報

原野の子ら
1999
127分
野焼きが行われる阿蘇の春。熊本市内の小学校から、生徒十数人、先生4人という小さな犬子迫分校にひとりの女先生が赴任してきた。田村淑子。一年と二年の担任になった彼女は、初めての家庭訪問で5人の子供たちのそれぞれの家族構成や家の事情などを知る。一年生の里子の家は、年の離れた長男・正道が農業の仕事を嫌って大阪に出ていったまま。2年生の誠也の家では、子供たちに農業の仕事を手伝う為にしばしば学校を休ませることもあった。また、同じく2年の知恵の家では、新しい農業を模索していろいろな試みをしているようだった。若い先生の赴任に、淑子は村人たちから歓待された。淑子もまた、子供たちや村の人たちに馴染もうと努力を惜しまなかった。だが、その一方でどこかぎこちなさも感じていた。「3年経てば、先生も熊本へ帰ってしまうんでしょう?」そんな生徒の言葉に胸を打たれた淑子は、実家のある熊本から村への引っ越しを決意する。村へ引っ越ししてきたお陰で、生徒との時間をより一層持てるようになった淑子は、自然豊かな阿蘇の下、教室だけには留まらないのびのびした教育を心がけるようになる。ある日、生徒の家族に不幸が襲った。里子の父親がトラクターの事故で死に、大阪で働いていた正道がやむなく帰郷し稼業を継ぐことになるが、その為に購入した新しいトラクターの借金返済の為に、母親が出稼ぎに出ることになったのだ。また、新しく始めたトマトやメロンの栽培が台風の被害を受けて大失敗した知恵の一家が、財産処分を村の人に託して夜逃げ。更に、すっかりやる気をなくした正道が自ら育てた稲に火を放つという事件まで起こしてしまう。そんな辛い日々の中で、淑子は子供たちを励まそうと、古くから伝わる・牛舞い・という行事を復活させようと考えるようになる。淑子の呼びかけで集まった村の年寄りが、子供たちに舞いとお囃子を伝授。舞いは祭りで神社に奉納することになり、子供たちは練習の成果を客に披露し喝采を浴びるのだった。一年間はあっと言う間に過ぎ、再び野焼きの季節がやってきた。卒業生を送りだした淑子は、暫くは村に残り先生を続けていくことを心に誓う。

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