レビュー
レビュー
    star3.5
    実家大槌の物語なので、出来てすぐに見たかったけれど、コロナ禍で映画館に行けずやっと観賞。 ドキュメンタリータッチで、映画というよりは、ドキュメンタリー番組みたいにリアルに出来ていたと思う。 西田敏行の話し言葉は、本物の東北の人ぽくて流石です。 10年近く経とうとしているけれど、何も無くなって時が止まったままの故郷と心の中でも止まったままで、昨日の事のように思っている町の人たちがいます。娘さんは流されてしまっているのに、昨日また娘は仕事だから盛岡に帰ったよと言う人、おかしくなってしまった人がたくさんいます。切ない。 知人も友人もあの人もこの人も流されてしまった…帰るたびに暗い町。見たくないけれど、十何年住んだ場所だからやっぱり愛おしい。あの津波さえなければ良かったのにと思う。
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    きちんと教えてくれなかったから。だから突然わたしの前から消えてしまったのだと奪われたのだと、悔しさと哀しみで目の前がいつも霞んでいた。 道すがら、失くしてしまつたパズルのピースを拾い集めるようにひとつひとつ壊れてバラバラになった感情の欠片を見つけてゆく。 生きていたら理不尽なことばかりだし、幸せな瞬間なんて数えるほどしかないし、 『生き残ったもんは、食わなきゃな。』 だなんてなんだか呪いみたいだったけれど。だからわたしは、ごめんなさい とおもった。 かけるべきときになにも浮かんでこない言葉たち。寂しげに色褪せてゆくおもちゃ。 積み重ねてきたそれぞれの人生のことを、わたしはなにも知らなかった。 「風の電話」。それはいつも力強く優しく、風の鳴っている場所。 それは大切な言葉たちを纏い、空も海も撫でててどこまでも果てしもなく続いてゆく。
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    諏訪敦彦監督を"M/OTHER","パリ、ジュテーム"をリアルタイムで見たぐらいのレベルの知識で見たのですが。 当時見たときの感じたイメージがうすぼんやりしていたのですが、こういう、ストーリがフラフラして、 そのシーンでの盛り上がりと言うか、エチュードを楽しむ映画好き。 同じ引き出しに入れている映画は、"お嬢ちゃん(二ノ宮隆太郎)"が入っている。 「風の電話」で震災から復興とか成長とかを描いているお涙頂戴ものでしょ? 「モトーラ世理奈さんの本格女優参戦(泊つけるタイプ)用の作品でしょ?」と非常に非常に偏見を持って映画館に向かったのですが、、、 こういうエチュード話すき。モトーラ世理奈さんは、空気って感じから、変わるポイントが有るような無いような感じですが。 話として、復興もだけど、個人的に非常に問題と思っている、入管法の所での問題提起や、ご家族の話が非常にビンビンきた。 前半は、ヒッチハイクで出会えた姉と弟と入る中華屋さんでの、炭水化物×炭水化物×炭水化物を食べる楽しいエチュードが最高!! ガサツなんだけど、優しく愛らしいさが非常に本題と関係ないところで好き。 色々とこの映画を観るきっかけを作るためにUPLINK吉祥寺の舞台挨拶回に行ったのですが、説明があったので、非常に導入がスムーズにいった。 たまに、こういうこっちの気持ちが上がりきれていない映画を見に行って、気持ちが高揚しちゃうのが、映画館に通う理由なんだよね。 ちなみに、入管法のダメダメさを表しているのは、これを聞くのが一番、わかりやすい。 #【特集】「入管施設のつらい実態を伝えたい~収容当事者ベヘザード・アブドラヒさんの訴えとは」 https://radiocloud.jp/archive/ss954/?content_id=72576
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