死線に踊る


競争騎手として名高いビリー・スレイドとニュウ・オルリーンズ競馬場の副支配人ジム・モーアリイとは少年時代からの親友であった。彼等はビリーの両親が亡くなるとジムの母親がビリーをビリーを引き取ってからずっと一緒に育てられ、兄弟よりも親密な間柄であった。ビリーが英国の競馬に出場して帰って来た時、丁度謝肉祭の仮面舞踏会があったので2人は仮装して出掛けた。2人が離ればなれになった時、ビリーは美人女給のマリイと会い彼女に踊り相手になってもらった。その後ビリーは彼女に数々の贈物をして遂に婚約を結んだ。ジムはビリーの許婚としてのマリイに初めて会い、一寸心を惹かれた。2人の親友たちにとってこの立場は面白からぬものとなったが、マリイはビリーと金を得るために結婚し、ジムを情人として享楽することは別段差支えはないと考えた。ジムはマリイの誘惑に陥るまいと努めたが、ビリーと彼女との結婚式当日になって遂に彼女に征服されてしまった。花嫁があまり遅いので気を揉んで彼女の許に駆けつけたビリーは自分を裏切った親友ジムの姿を見出して憤怒し、罵言を浴びせた挙句ジムを殴り倒した。ジムはマリイと結婚したが彼女の浪費のためジムは借財を背負い込み、窮した末競馬協会の金庫から無断で金を取出してマリイに与えビリーの馬に賭けさせた。ビリーはこの事を知って復讐の時だと言った。ジムは若しビリーが故意に負けたら殺すと脅迫した。ところがビリーは体重を減ずるために減食し過ぎて衰弱し医者から出場を禁じられた。ジムは拳銃を握りしめて競馬場に臨んだ。ビリーは医者の忠言に背いて出場しスタートに遅れたが、ジムを罪に陥すのを気の毒に思い、必死の努力をして遂に勝利を得た。しかしビリーは卒倒して病院に運ばれた。マリイが賭に勝った金を持ってジムに少しも返してくれないのでジムの罪が発覚してビリーが覚醒する前に捕えられてしまった。ジムが刑期を了えて、待っていたビリーと共に帰宅するとマリイは姦夫を引入れていた。ジムはマリイを追い出し、あんな女のために2人が苦しんだのは余りお互いに愚か過ぎたと言った。
静かに心へ沁みるラブストーリー
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