初恋(1958)

Marjorie Morningstar
1958
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マージョリー・モーニングスター(ナタリー・ウッド)。その名のように、彼女は暁の明星のような美しい18歳の乙女だった。修学中のハンター学院の学生劇で、「ロメオとジュリエット」のジュリエットを演じた彼女は、すっかり演劇の魅力にとりつかれ、友達のマーシア(キャロリン・ジョーンズ)と共に夏休みを、子供たちにお芝居をコーチするキャンプで過ごすことにした。そのキャンプの近くの遊覧地サウス・ウィンドで、彼女は運命の人ノエル・エアマン(ジーン・ケリー)と、その助手ウォリイ(マーティ・ミルナー)に会ったのである。ショウは演出家で、知的な芸術家風のエアマン。マージョリーは彼と共に、彼のショウの仕事をすることにした。しかし、彼は彼女に好意を示しながらも、なかなか愛を打ち明けようとはしなかった。酔った助手のウォリイから求愛された晩、この地に来ていた伯父のサムソンの死を迎えた彼女は、ハリス医師の忠告で郷里に帰った。翌春、学院を卒業したマージョリーは、地道に広告業をやるつもりだというエアマンに再び会って、前にも勝る彼への愛を感じた。しかし、その頃一本立の劇作家として名をあげはじめた、かつての助手ウォリイの劇を見たエアマンは自分の現在に堪えきれず姿をくらましてしまった。彼を求めたマージョリーが、グリニッチ・ヴィレッジのアパートにエアマンを見出した時、彼は金髪娘イモジーンと同棲していた。誇りを傷つけられ彼をののしったマージョリー。しかし、友のマーシアが金持ちのプロデューサー、マイケルスンと結婚した時、やはり彼女はエアマンに一流のショウ舞台演出の機会を与えるよう、口ぞえしてやらずにはいられなかった。過去を清算したエアマンは演出に熱中した。しかし、ショウは失敗し、エアマンは欧州に去った。マージョリーは彼を訪ねて、欧州をめぐり歩いた。そして、とうとう彼が今、再び懐かしいサウス・ウィンドで、ショウ演出をしているのを見出した。昔のように仕事に熱中している芸術家気質の彼を見た時、マージョリーは、彼が自分の多感な青春の1頁の、夢の中の人物だったのをはっきりと知った。彼は、このままにしておくのが一番いいのだ。そうつぶやいた彼女は、1人サウス・ウィンドを離れるバスに乗った。そのバスの、バック・ミラーの中に彼女が見出したのは、今も彼女を慕うウォリイのほほえみだった。

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