いしぶみ

いしぶみ
2016 · ドキュメンタリー · 日本
85分
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太平洋戦争末期、それまで一度しか空襲がなかった広島市には、東京や大阪から多くの子どもたちが疎開してきた。このころは労働力を補うために、中学生も建物の解体作業や農作業などに駆り出されていた。学校で勉強できる日は少なく、夏休みもなかったが、彼らは日本の勝利を信じて一生懸命働いた。昭和20年8月6日は朝から暑い夏の日だった。この日、建物の解体作業のため、朝早くから本川の土手に集まっていた旧制広島二中の一年生が端から点呼を終えたその時、500メートル先の上空で原子爆弾が爆発し、彼らの未来を一瞬にして奪った。元気だった最後の瞬間、落ちてくる原子爆弾を見つめていた少年たちに何が起きたのか。遺族の手記に残された、死にゆく彼らの最後の言葉を伝える。

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