ピラミッドの殺人

Charlie Chan in Egypt
1935
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フランス考古学協会の任命を受けて埃及にアメティの古墳探検に行ったアーノルド一行がフランスへ送った埃及の遺物が途中で紛失した。協会はその探索にチャーリー・チャンを派遣した。彼はナイル地方にあるアーノルドの住宅へ行き、アーノルドの娘キャロル、助手トム・エヴァンス、トムの下男でスノウシューズに面会し、アーノルドが1ケ月以上前から行方不明になっている事を聞いた。そこでチャーリーはその家に住む人全部集めた。そこにはアーノルドの友人アントン博士、その地方の埃及学者アーメイド、アーノルドの息子バリイ、科学者のサーストン教授、下女の埃及人ナイダ等が一緒に住んでいた。サーストン教授はチャーリィ・チャンに実験室を見せたがチャンが木乃伊箱を調べるとその中にアーノルドの死体を発見した。その夜チャンはトムとスノウシューズを連れてアメティの墓に入って中を調べた。するとそこで彼等の命を狙っていた者がいて幸未遂に終ったが誰の仕業かわからなかった。アントン博士はアーノルドの死体を解剖したが、チャンはそれから何も得るところはなかった。そうするうちに今度はバリイが何者化に殺された。チャンは秘密は墓の中にあると考えて、再びトムとスノウシューズの三人でそこへ入った。すると果たして彼等に発砲した者があって、トムは弾丸に当たって意識を失った。二人ですぐトムを家へ運ぶとチャンは彼を客間に寝かした後で、彼の意識が覚めたら犯人の名が判ると一同に告げた。ちょうどアントンは不在だったので他の医者を呼んで、トムの患部から弾丸を抜き取った。その夜はトムを愛するキャロールはつきっきりで介護をした。まもなくアントンは自分の道具箱から手術用の針が無くなっているのを発見する。サーストンは親切にキャロールのところへ来て彼女を休ませ、自分で看病すると言う。一人になると、彼は手術針を取り出してトムの体に突き刺そうととた。その時窓が開くとチャンがピストルを持って飛び込んで来た。こうして犯人サーストンはついに捕縛され、やがて意識が回復したトムは愛に満ちた眼でキャロールに微笑むのであった。そしてチャーリー・チャンは仕事を終って帰国の途についた。

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