女王陛下のお気に入り
The Favourite
2018 · 伝記/コメディ/ドラマ/歴史/時代劇 · アイルランド, イギリス, アメリカ
119分
(C)2018 Twentieth Century Fox



18世紀初頭、ルイ14世のフランスと戦争状態にあるイングランド。気まぐれで病弱でありながら、それでも頑固に国を守る女王アン(オリヴィア・コールマン)を、幼馴染のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が操り、絶大な権力を握っていた。そんななか、サラの従妹アビゲイル(エマ・ストーン)が上流階級から没落し、宮廷で召使いとして働くことになる。アビゲイルはサラに気に入られ、女官に昇格するが、再び貴族の地位に返り咲こうと野望が芽生え始める……。
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Balloon Flowers
5.0
イギリスの学校でも殆ど扱われることのない、最後のイングランド王国の君主アン王女と、彼女を操る幼馴染のレディ・サラ、そして失った地位を取り戻そうとする没落貴族アビゲイル、この3人の女性を描いた歴史映画。 この映画一番の魅力は、世間からのイギリス王室のイメージとはかけ離れたドロドロな人間ドラマを赤裸々に描いているところ。時代考証を無視した現代のダーティーなワードの連続。上品な宮廷のレディたちの罵り合いは、そんじょそこらの歴史映画とは一味も二味も違う。(まあ実際の宮廷はこんな感じなのだろうけど) サンディパウエルの美しい衣装やセット、照明を使用しないなどのこだわりもさることながら、全てのシーンを広角レンズで撮るなど、イギリス王室の一時代を全く新しい視点で描いている。独特な魚眼のような映像や、物凄く読みづらいスタッフロールが何を意味しているのかは、映画の中のアン女王を観ればわかるだろう。 元々変わった映画ばかり撮っている監督だが、イギリスの歴史に馴染みがあるわけでもないギリシャ人の監督だからだろうか。どうしてこんな愛憎劇が今まで注目されなかったのか不思議である。 全く異なる3人の女性を演じたコールマン、ストーン、ワイズの演技(特に表情)はとても生き生きしていて、女性は共感でき、男性は恐怖を感じるような演技だったと思う。三者三様、それぞれの人物にそれぞれの魅力があった。 18世紀を描いた本作で現代のダーティーワードが使われているのは、いつの時代も男はセックス、セックス、セックス、時々政治、女はその時代に適応し生き残るのに必死だった、人はいつの時代も変わらないということを象徴しているようだった。 物語にはなんのカタルシスもなく、見終わっても清々しい気持ちにはならないと思う。かといって、とことん崩壊するようなある意味清々しい展開にもならない。ランティモスのファンなら間違いなく鑑賞をオススメするが、大衆受けを狙った映画でないことは確かだ。
隣の唐十郎
3.5
大いなるお気に入りの物語 ヨルゴス監督作は[ロブスター]と[聖なる鹿殺し]しか観てません 奇妙な間とセリフ回しが面白いですね(^^) 今回も笑わせて頂きました。 独特でブラックなユーモアです。 物語はお気に入り2人のマウントの取り合い。不毛です。 淡々とした展開だけど1~8章仕立なのが良いアクセントになってます。 壮大な空間、広大な景観、過剰な装飾 豪華なほど人間がちっぽけに見える仕掛けですな(^^)
wishgiver
5.0
これはすごい!これぞ映画!! 広角レンズと魚眼レンズと自然光で撮った映像が作り出すこの監督独特の世界観は『ロブスター』そっくりの、あの独特の音楽と相まって、間違いなく初めての世界を体験させてくれます! ♢♢♢ 変わった作風が話題になるヨルゴス・ランティモス監督ですが、本作はエンターテイメントとしてもよく出来ていて、スクリーンに釘付けになる、まさに至福の2時間を堪能しました! ♢♢♢ 最後のイングランド王国・スコットランド王国君主アン王女を演じたオリヴィア・コールマン、その側近サラを演じるレイチェル・ワイズ、その立場を奪い取るサラの従妹アビゲイルを演じるエマ・ストーン、三者の演技も必見です。 この3人の誰かは間違いなくオスカーを獲ると思われるので、発表前に観られて良かった(^^)。 ♢♢♢ 昨年に続いて、オスカー発表前にノミネート作品を観られる幸せに感謝☆ もしかしたら日本の映画界も少しずつ良くなってるのかも。。。来年も期待しよ。
邊見 猛
5.0
ネタバレがあります!!
てる
3.0
全然コメディじゃないじゃん。 ジャンルにコメディと書いてあったし、評判も良い。様々な賞も受賞している。そりゃ期待するわさ。まさか、コメディのコの字もなく、ドロッドロの女たちの愛憎劇なんて想像もしなかった。 オリヴィア・コールマンの演技は凄かった。女優魂を感じた。醜女と自らを蔑み、レズで痛風の女王を演じるって生半可ではないと思う。賞レースに乗るのも納得だ。 エマ・ストーンもオリヴィア・コールマンも良かった。2人のおぞましい愛憎劇に拍手。 役者は中々の演技派が揃ってたんだなぁ。でも、個人的な趣味としてこの昼ドラみたいな作品は好きじゃない。愛憎劇って観てるのしんどくなる。 あと、もう一つ物申したいのはカメラ。全てのシーンで広角レンズを用いた不思議なカメラワーク。室内のシーンは天井ばっかり見えている。しかも、魚眼レンズ並みの広角レンズなので、空間が歪んでいるし、よく観たら画面の四角が黒みになっている。でも、装飾がきめ細かいので、撮りたい気持ちもわかる。天井にまでしっかりと装飾されているので、見応えはある。ただし、広い画がすぎるので、情報量が多い。役者の演技よりも色んなところに目がいってしまう。 監督とカメラマンの狙いがあってやってるんだろうが、このカメラマンが賞獲ってたらやだなぁなんて思ってたら、まんまとこの作品で獲っている。まぁ、でもこれも個人的な趣味か。
てっぺい
3.0
監督は「ロブスター」のヨルゴス・ランティモス。第75回ベネチア国際映画祭審査員大賞・女優賞ダブル受賞作品。出演は「オリエント急行殺人事件」のオリビア・コールマン、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン、「ハムナプトラ」シリーズのレイチェル・ワイズら。 ◆ 18世紀初頭のイングランド。女王アンの幼なじみレディ・サラは絶大な権力を握っていた。サラの従妹にあたるアビゲイルがアン女王の侍女として仕えることになり、彼女は女王のお気に入りになることでチャンスをつかもうとするが……。 ◆ 宮殿内での愛憎劇。始めは泥にまみれた侍女のエマ・ストーンが徐々にその地位をあげ、上り詰めていく様はどこか恐ろしくもどこかスカッとする。 ◆以下ネタバレ◆ ただ、この映画の主人公は最終的には女王のアン。アビゲイルのしたたかさや狂気が全面的に描かれているものの、サラにもアビゲイルにも真の愛を捧げられた訳ではなく、そして17人もの子供を失ったアンは、体も不自由で誰にも信頼を寄せる事もなく、まさに悲劇のヒロイン。そしてそんな悲哀が映画のオチ。アンの表情とアビゲイルの表情、そして17人の子供たちを象徴するウサギ達が重なっていくラストは、そんなテーマを明確に輪郭化したものだったように思う。もっと言うと、そのシーンにもう一つ映像が重ねられていたようにも見えたけど、自分の感想が外れてないならサラの映像だったのかも知れない。 “お気に入り”はお気に入りの域を脱しない、もしくは“お気に入り”と、お気に入りから真に“お気に入り”とされる事とのかい離。そんな事が描かれていたように感じた。 印象的だったのが、目で魅せる映像表現。男性と踊るサラに嫉妬するアンの長めの表情だったり、アンを寝取られた事を悟り部屋を去るサラを一瞬だけ目を開いて勝ち誇るアビゲイル、もちろんラストのアンとアビゲイルの決して交わらない目線も含め、監督の手法というか、表現方法の豊かさが光る映画だと思う。
きなこ猫
4.0
宿敵レディ・サラに勝利し、女王からの寵愛を独り占めすることに成功したアビゲイルだったが、それはまた醜い女王に死ぬまで付き合わされるという〈無間地獄〉のはじまりでもあった。愛情など微塵も感じられない、悪夢のような主従関係が虚しく続いていくだけである。勝者が必ずしも幸せになれるとは限らない。
へちょび
3.0
「タイトルの意味はこういうことだったのか!」って最後になる映画でした。「あー成る程、恐えー!」って思いました(笑) この監督の作風の様で、ちょっと性的な描写が多めです。この映画の題材が題材ですので、必要な描写だと思いますが、苦手な方はご注意下さい。
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