ずぶぬれて犬ころ

知っている役者さんが出演されていたので観賞。 実在の人物に主導権が渡り切ってしまいそうなものを、あくまで少年が物語の進行役なのだときちんと認識することができる。 住宅顕信のもともとのクズっぷりと僧になるための努力、病気になってからの感覚の変化によって生み出された不思議な世界観は練に練られた独り言のようで、明彦の気持ちになんとなく触れることができたのだろう。 パンフレットには作中に使用された俳句が掲載されていて、観賞のあとにあらためて楽しむことができた。 観賞した日はトークイベントがあったが、イベントマナーの悪い若い女性が多かったとメモが残っている。