ウインド・リバー
Wind River
2017 · 犯罪/ドラマ/ミステリー/サスペンス · イギリス, カナダ, アメリカ
107分
©︎2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.



厳寒の大自然に囲まれた、雪深いアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”で、突如女性の死体が発見される。FBIから単身派遣された新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)は、遺体の第一発見者で地元のベテランハンターであるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)に協力を求めるが、不安定な気候と慣れない雪山の厳しい条件により捜査は難航する。隔離されたこの地では多くが未解決事件となる現状を思い知るも、不審な死の糸口を掴んだコリーと共に謎を追うが、思いもよらなかった結末が待ち受けていた。
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キャスト/スタッフ
レビュー
350+ギャラリー
挿入曲情報

Snow Wolf

Tell Me What That Is

First Journey

First Body

Second Journey

Breakdown
ジュネ
4.5
ワイオミング州ウインドリバーは広大で荒涼とした国土に支配され、アメリカであってアメリカではない場所です。到底信じられない数字ですが、平均寿命は49歳でイラクより20年も下回り、失業率は80%で発展途上国のジンバブエと同等、学校を中退する確率は40%で平均の2倍、若者の自殺率も2倍、児童虐待・妊娠・レイプ・DV・ドラッグ・アル中が蔓延…とまさに地獄絵図。しかし、これは全て事実です。 テイラー・シェリダン監督は本作を作るにあたり調査チームを派遣しウインドリバーの実態を把握しようとしたものの、何の統計も得られなかったそうです。 ネイティブアメリカンの居留地は白人の入植前からずっと存在していたにも関わらず、一方的な略奪の対象となり、石油採掘を巡る利権争いにより搾取され続けてきました。昨今のアメリカでは貧富の差が広がり、中間層を含めた没落が懸念されていますが、先住民との間に生ずる格差をこれっぽっちも議論してこなかったのは、「その方が都合が良いから」に過ぎません。 衝撃的な事実を突き付け、アメリカの抱える暗部を暴き出す作品として、今これほどまでに一見の価値がある映画は他にないと思います。劇中に登場する新米捜査官のジェーンと同様、私も自分の信じてきた常識が音を立てて崩れるような気分に襲われ、開いた口が塞がりませんでした。 この映画をきっかけにエリザベス・オルセンは性犯罪の被害にあった犠牲者を支援する団体への参加を表明したそうで、私自身も無知に蒙昧せず、「知ること」の大切さを今一度考え直す良いきっかけをもらえ たと思っています。
スズキ
4.0
女性やLGBTなどの人権が多く取り上げられるようになったアメリカで、過去のものとして忘れ去られようとしているネイティブアメリカンに迫った作品。 物語は比較的淡々と進み、他作品に見られる盛り上がりは少ないが、シーン一つ一つに意味があり知的なストーリーと作品全体の人間臭ささが魅力。 ネイティブアメリカンの少女が暴行され、雪山で亡くなっているところから物語は動きだし、ストーリーが進み彼女の死の真相が分かり始めると、哀しみと同時に、人の強さに胸打たれる。後ろに迫り来る男達の影に怯え、痛みを訴える体にむち打ち、家族そしてボーイフレンドのことを想いながら夜の雪山を走る彼女を想像し涙が出た。 作中の私刑を快く思わない人には辛い作品かもしれない。しかし、犯人の一人であるあの白人を警察に突きだしたところで正当な裁きが下されるかは分からない。現に掘削作業員の白人に見られるネイティブへの軽視と、部族警察の白人に対する不信感は彼らだけでなく比較的多くの当事者が抱えている感情であることは想像に難くない。私刑は決して許さることではないが、彼らの苦しみを思えばその行動は理解できる。 ジェレミー・レナーの演技が好きで、人間らしい弱さと人間だからこその強さを併せ持ち寡黙だが彼の孤独や痛みを表現している。 そして、個人的に気になったのがこの作品で伝えたいことは、ネイティブアメリカンの権利だけでなく失われつつある彼ら独自の文化もあるのではないかなと。ラストの死に化粧がそれを物語っていて、年長者は亡くなり、若者は外へ流出したり薬や酒に溺れたりで本来の文化・伝統の継承がされていない問題も人権と共に提起されている気がする。
セイクク
3.5
ネイティブ・アメリカンの保有地「ウインド・リバー」で行われた女性殺人事件の映画です。 序盤から暗〜く陰鬱な描写で、終始どんよりと重たい映画でした。 事実に基づく映画で、衝撃的なサスペンスや激しいアクションを想像していると肩透かしを食います(*´ω`*) 「ウインド・リバー」はレイプ被害が全米平均の4倍近く、殺人事件も全米平均の10倍程の劣悪な環境という知識があればこの映画の印象も変わってくるでしょう。 アメリカ連邦管轄の土地で州法も適応されず、雪に閉ざされた閉塞的な場所を劇中でも上手く再現出来てますね。 犯人が分かる手前から急激に面白くなる映画で、ジェレミー・レナーが格好良く、犯人に対する場面はまるでチャールズ・ブロンソンみたいでした〜(*´∀`*) 特に銃撃戦の場面は素晴らしかったです! ジェレミー・レナーの演技が良く、後はエリザベス・オルセン以外は特に目立った演技は見られないのにそれでも見せ方が良い為、引き込まれていきます。 重たい映画が好きな人には相性が良い作品かもしれません☆
隣の唐十郎
4.0
ウインド・リバー アメリカ先住民の追い立てられた居留地は、肺を凍らせ手足を壊死させる過酷な極寒のお土地柄。 この町では全てが奪われる。 そんな見放された場所で起きた、先住民の娘の怪死事件。 [奪われた者]の過酷な世界。 極寒は[人の心]まで奪おうとする。 と、同時に極寒は[賢者]をも育てる。 弱肉強食の世界の[賢者]は、生き抜く知恵を持つ者。 決して[心]を奪われぬ者。 雪に残された痕跡は人間の弱さか強さか?
oka
4.0
調べれば調べるほどこの地域とネイティブアメリカンの女性の置かれた事実に関する酷い情報ばかり出てくる。正直胸くそ悪かった。気持ちが悪い。 こういった事実があることは知るべきなんだと思う。気分の良いものではない。 すごく腹立たしい。性的暴行するやつはその分報いを受ける。生まれ変わってもずっと。罪はなくならない。 コリーは本当に強い人だと思った。私ならもっと犯人を苦しませたいと思うもの 許せるようなことじゃない。 性犯罪を取り上げた映画ってそんなに多くないと思うし、気分良くないけど文字とかだけじゃなくて、映像として映画として見ることのインパクトは強い。若い子にもこういった作品見て欲しい。 性犯罪は性別関係なく起こること。この世は良いことばかりじゃないから… 女を物みたいに扱うやつらは本当に糞だと思う。むかつく。
てる
3.5
ネタバレがあります!!
カチミラ
4.0
2022.06 現実を突きつけられ心に刺さる 娘を亡くした父親の「もう少しここに座って、娘を想いたい」の言葉が重い。 見終わったあとの喪失感が大きく、「事実に基づく」のテロップがしばらく脳裏から離れそうにない。
wishgiver
4.0
被害者がネイティブ・アメリカンの犯罪は統計が無いらしいというアメリカの闇。。。 『最後の追跡』の脚本家テイラー・シェリダンの初監督作品はまさにジェレミー・レナーの真骨頂。 言いようのない不条理と哀しみに立ち向かう表情メインの演技が素晴らしかったです。 ♢♢♢ 舞台となるアメリカ中西部ワイオミング州ウインド・リバーはネイティブアメリカンの保留地で、苛酷なロケーションが物語にリアリティと説得力を与え てます。 ほとんど何もない雪山が舞台なので、銃声が響き渡る音の迫力がすごくて、スクリーンで鑑賞した甲斐がありました。 ♢♢♢ アベンジャーズでお馴染み、エリザベス・オルセンの演技も大変良かったです。 いつも思うけど、あのオルセン姉妹の妹とは思えない(笑)。
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