犬と猫と人間と

犬と猫と人間と
2009 · ドキュメンタリー · 日本
118分
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平均3.3(8人)
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(8人)
監督の飯田と一人のおばあさんの出会いから映画は始まる。その女性は、今まで多くの捨て猫を世話してきた稲葉恵子さん。彼女は、自分の年齢のことを考え、飯田にこう持ちかける。“大人も子供も、動物を大切に思ってもらえるような映画を作ってほしい”。“ペット大国”と呼ばれる日本だが、その現状は必ずしも動物にとって恵まれたものではなかった。ペットを家族の一員とする人々も多い反面、営利優先のペットショップも多く、無責任な飼い方や不法投棄が後を絶たない。その結果、日本全国で1日当たり1000匹近くの犬猫が処分されている。どうしてこうなるのか、何とかならないのか?その思いが、飯田を動かした。最初の取材対象は行政施設の犬猫処分の現状。引き取られた犬猫の大半は炭酸ガスで処分される。それでも犬猫を持ち込む人間はひっきりなしにやって来る。柵の中には、とても人懐っこい犬や、目も開かぬような仔猫もいる。現実を目の当たりにして、少なからずショックを覚える。そこから民間の活動に目を移し、動物愛護の世界に踏み込んでいくと、そこには様々な出会いがあった。神奈川県動物愛護協会で保護されている個性豊かな犬猫たち。人間の都合で猫たちの生殖機能を奪うことにジレンマを抱えながらも、野良猫の避妊去勢手術を続ける獣医たち。多摩川沿いの野良猫を長年写真に収め、世話を続ける夫婦。かつて“犬捨て山”と騒がれた場所に住み込んで、犬の世話を続ける年配の男性とそれを助ける学生グループ。お年玉をつぎ込んで、捨てられた子犬の世話をする小学生たち。さらに飯田は、動物愛護先進国・イギリスや、戦時下日本の動物愛護事情に目を向ける。小さい命の切なさと、不幸な命を生み出す人間のエゴを浮き彫りにしながら、カメラは多くの犬猫たちと、それを懸命に救おうとする人間たちの姿を映し続ける。

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