忍性 NINSHO

忍性 NINSHO
2016
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鎌倉時代。まだ年端もいかぬ幼き良観房忍性(和泉元彌)は、嵐の翌日、最愛の母・橘氏(大谷みつほ)を亡くす。忍性は、その母の心願であった出家を、興正菩薩叡尊(綾田俊樹)により戒を授かり果たす。忍性の深愛に共感した父・伴貞行(松田洋治)は、忍性を立派な僧にすべく、全ての私財を叡尊へ託す。そのころ忍性は、大飢饉により病に苦しむ多くの人々を救うため、小屋や衣類を与える救済活動に励んでいた。母の出家への願いは、この衆生救済と文殊の信仰にあった。ある日のこと、足の悪い一人の女性(小林恵美)は、生活ができず、市場で物乞いをしていた。忍性は一日も欠かさず彼女を背負い続けることで、文殊の功徳と母への供養になると信じた。多くの人々が病に苦しむなか、忍性に決断のときがやってくる……。

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