レビュー
レビュー
ともぞー
3.0
いわゆる記憶喪失ものの作品は物語の起承転結だったり感情の起伏がハッキリしてる印象だけど、この作品はタイトル通り最初から最後まで静かに物語が進んでいく。 なんで左脚に障害を持ってるのかとか、なんでたい焼き屋をやっているのかといった説明も一切ない。 それが心地よくもあり、物足りなくも感じる。
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akubi
4.0
こんなふうに、よくは知らないけれど、穏やかな湖みたいな瞳をもった誰かと、あんこたっぷりのたい焼き食べながらなんとなく話をしたい。 言葉はなにを紡ぐでもなくただ、風に吹かれて何処かへ行ってしまうような。 けれど。君の世界と僕の世界は1日しか交わることはない。眠りにつくまでの、永遠の1日。暖まっては冷める、僕たちをつつむ空気。 だから、愛の記憶をとじこめた甘あいたい焼きを、君とほおばる。 いつもの、月がとても綺麗な夜に。 『こよみさん。少し長くなるけど、聞いてくれる。?』 ずっと流れてる優しい雨みたいなピアノも素敵だった。
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ばん
3.0
#静かな雨 詩的で、時折哲学的な雰囲気で心地よい作品。 今だけを積み上げることはできない。今が過去になるからつみあがる。あの二人が幸せなのは、好意を抱くまでの過去があることだ。あれがなければ、幸せも、すれ違いも、辛さも、訪れはしなかった。終盤の衝突があったのだから、生活に具体的で実践可能な工夫を見いだして二人で暮らして行って欲しい。 気になったのはカメラワークにつたなさが目立ち、もうちょいあー、っていう感じだった。つたなさが味ではなく、粗に見えてしまって、一瞬現実に引き戻される。
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