第七天国(1937)
Seventh Heaven
1937 · アメリカ
102分
1914年パリ・モンマルトル近くの貧民窟でシコは溝泥浚いをしている若者であった。彼は常に「俺は偉い奴だ」と信じ、年来の希望は下水掃除から地上の道路掃除になることであった。彼は神様にその望みをかなえさせてもらうために金を投じてお祈りをしたが一向利き目がないところから、それ以来無神論者を以て自称した。彼の友人はスリの溝鼠とボロ自動車の運転手ブールで、ある夕方三人が路上で食事をしていると只ならぬ女の悲鳴が聞こえた。近くにある酒場の主婦ナナが、客の言うことを聞かぬ妹のディアンヌを鞭で殴っているのだ。