深夜の警鐘
The Midnight Alarm
1923
農園の主ティルウェル夫妻は一人娘が家出して自由結婚をしたので勘当した。娘の夫ソーントンは財産を残して変死した。遺言状には妻子に財産を譲るが若し妻子が死亡した場合は共同経営者カリングフォードに全財産を与えるというので遺言状の執行者をこのカリングヴォードに指定してあった。ところが彼が悪人で遺産を横領せんと企み寡婦が死んで子供が行方不明になった後極力子供の行方を捜した。ティルウェル老夫婦も同じく孫を捜し出して老後を楽しまんと毎年都に上がって心当たりを尋ねている中貧民集落で新聞売り子をしているスパークルという娘がそれと分かり喜んでいると、カリングフォードはスパークルを監禁してティルウェル老人に後見の権利を放棄させようと計り、この計略が破れるや自暴自棄になって火災の起きた家で娘を見殺しにせんとする。この処へかねてスパークルと懇意な消防隊の隊長ウェストモアーが火中に飛び込んで娘を助け出し、カリングフォードは娘の友人チェーサーのためにその家の高い処から突落とされて死んだ。