ドクター・スリープ
Doctor Sleep
2019 · ホラー/サスペンス · アメリカ
152分
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved



呪われたホテルの惨劇を生き延びた少年が、なぜ、あのホテルに戻るのかー。そして、彼は狂気に囚われた父と同じ運命を辿ってしまうのか?『シャイニング』完結―。
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隣の唐十郎
5.0
これは怖い映画。そして優しい映画。 加えて偉大な映画。 前作[シャイニング]を巨大な序章とした大いなる続編。まず、原作者と致命的な確執を生んだ世紀の傑作映画を、双方への敬意と愛情によって結びつけた離れ技が快挙。前作で描かれなかったテーマを補完しつつも映画の世界観は損なわれず、更に広がりを見せている。前作映画の再現度は驚異的でセットやキャスト、衣装に至るまで見事に違和感なく再現されている。VFXかと思った。どちらのファンもこれなら納得だろう。(もちろん、どちらのファンでなくても楽しめます。) 映画のテーマは[死]。[死]は最も原初的な恐怖であり、また解放でもある。亡霊達が示すように、[死]は終わりではない。前作で死んだ、ダニー少年の理解者ハロランさんは本作では死してなおダニー中年を助け導いてくれる。(ちなみに原作では生き延びてます。)本当に恐ろしいのは、[死]そのものではなく[死]への恐怖から来る[生]への妄執。執着はおぞましい行為を生む。本作に登場する新たな敵[真の絆]は人間の生気を吸って生き延び永らえてきた呪われた存在だ。元はダニーのように心の力(シャイニング)を持っていた者が道を踏み外してダークサイドに落ちた[奪うもの達]だ。彼らが繰り返す殺戮は、彼ら自身の[死]への恐怖から来る行動。一方、主人公ダニーは[死]とは眠るようなものだと、恐れる末期患者に心の安らぎを説く。 [死への恐怖]がおぞましく[生]に執着するヒルやダニのように醜いほど、それに立ち向かう心【再生】は正しく美しく、限りなく[優しい]。 優れたホラー映画は『勇気』を教えてくれるのです。
julian
3.0
ネタバレがあります!!
きなこ猫
3.0
放浪の不死族たちがハイエナのように群がり、特殊能力【シャイニング】を持つ野球少年の生気を吸い取るところがマジ怖かったですね。まるで浅草寺の常香炉で無病息災を祈りながら、宙に舞うお香の煙を一心不乱に浴びている、おばちゃん連中のようでした。これまた怖いッス!
YuhraMagami
3.5
映画版「シャイニング」をベースにしつつ、原作にも寄り添った展開で期待通りでした。ダニー達が持つ超能力が本作の核心になっているので、原作から大きく掛け離れてしまった前作よりもストーリーが分かり易く私的にも好印象です。 長年、原作者と視聴者から賛否両論の「シャイニング」ですが、この続編が長年の論戦の一つの回答として良い落とし所だと太鼓判を推せます。
てっぺい
4.0
【鼓動が止まない映画】 昔見たあの映画の続編。その感慨深いドキドキはもちろん、劇中にびっしり使われる鼓動音に緊張感マックス。これ以上ない名作への満載オマージュにも、色んな意味で自分の鼓動が鳴り止まない。 ◆概要 ホラー映画「シャイニング」('80)の40年後を描いた続編。原作は、スティーブン・キングによる2013年発表の同名小説。出演は「プーと大人になった僕」のユアン・マクレガー、「グレイテスト・ショーマン」のレベッカ・ファーガソンら。監督・脚本はスティーブン・キング原作のNetflix映画「ジェラルドのゲーム」を手がけたマイク・フラナガン。 ◆ストーリー 40年前、狂った父親に殺されかけたダニーは、トラウマを抱え、孤独に生きていた。そんな彼の周囲で連続殺人事件が発生。そこに現れた謎の少女アブラは、不思議な力でその事件を目撃したという。彼女とともにダニーが事件を追うと、40年前の惨劇が起きたホテルへとたどり着く。 ◆感想 超ふんだんな名作オマージュに劇中ニヤケが止まらない。ホラーというより、前作よりもより“シャイニング”という能力を掘り下げ、そこから生まれる超能力の描写が面白い。40年前の名作を、同じ原作者で完結させる、長さが全く気にならない150分。BGMの不気味さは、テイストが少し変わりつつも健在。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆オマージュ 冒頭の、画質も音質もおそらく前作そのままのワーナーブラザースクレジットにニヤリ。それに始まり、あの幾何学模様が現れ、三輪車を漕ぐダニーを追うバックショット、そして237号室を振り向くダニーにニヤリ。ハロランから棺桶箱(?)を授かる追加シーンにニヤリ。オーバールック・ホテルに向かう、川から山へと車を追っていく空撮の画角が完全にシャイニングのそれと合致、にニヤリ。エレベーターからの血流に双子の姉妹、そしてあの斧で破壊された扉へダンが顔を当てるシーンにはもう鳥肌。完全徹底されたオマージュにはもうスタンディングオベーション。(ただしジャックのゴーストは横顔までに留めて欲しかった)名作への愛が感じられて良かった。ちなみに、アブラの家の郵便ポスト?に1980の文字(シャイニングの公開年)を見つけた時にはガッツポーズした笑。 ◆シャイニング 今作はシャイニングという能力に特化し掘り下げた事で、超能力バトルに発展する、前作を継承したホラーというよりは「X-MEN」シリーズに近い別軸映画の印象。ただしそのおかげで映像美や迫力は満点。宇宙に飛んだローズが俯瞰の地球を行くシーンはいつか想像した経験のある映像の具現化だったし、それを追い払う一連も想像力を掻き立てる。個人的には追い払われたローズが車から転落するほど打ちのめされた、その映像表現が何気にリアルさがあって好きだった。 ◆シャイニングの続き まさか、ハロランから授かった棺箱で、あのバスルームの老婆を封じ込めていたとは!酒に溺れ、暴れる自分にあの父を感じ懺悔するダン。20歳の時にあのホラー顔の母(今作では普通になってたけど笑)を亡くしていた(ダンの最期で、母と見つめ合う回顧な映像はとても儚くて美しかった)。別軸の映画感はあるもののそんな、前作からのその後が足されているのも、見ていて楽しかった。 ◆BGM やたらと不気味な音をつけまくっていた前作とは少し異なり、なんといってもあの鼓動音。劇中何度も何度も聞こえてきた鼓動音に、緊張感が相当高まった。ダウンロードしたサントラにももちろん収録されてました笑。 ◆思うこと なぜ、同じ原作者なのに、前作と今作がこうもテイストが違うのだろうか。前作はまさにホラー映画であり、本作はがっつりホラーとは言い難い。前作では監督のスタンリーキューブリックが原作から中身を変えすぎてスティーブンキングから批判されたとあった。前作の原作も、本作のようにシャイニングという能力を掘り下げたものだったのだろうか。そういえば前作でなんの活躍もなく殺されたハロランは原作ではもっと何かしていただろうし、そのあたりに詳しい方がいたら、是非教えてください。 ◆思うこと2 アブラの父がクロウに殺され、ビリーも自殺してしまった後、車中でダンとアブラがそれを悔やみ合うシーン。本作がホラー映画という位置付けだとすれば、家族一人友達一人殺されたところで“次の恐怖”へと話が進み、スルーされるケースが多いと思う。警察を呼び、アブラへ電話する母のシーンも少しあったように、もしこの話が本当に起こったとして、当然周りがこう反応するはずという、いわば理詰めのリアルさがあったと思う。なのでそれも含めて、本作は前作とは別物であり、ある意味非凡と平凡の差があったようにも思えた。 ◆ ダンが自決した事で完全に完結した本作。昔見たあの映画が、その後がプラスされ帰ってきた感覚。なんだかとても感慨深い映画でした。 ちなみに、スクリーンに忘れ物を取りに戻ると、扉がいつのまにか完閉されててめちゃくちゃビビったことはここだけの記録にしておきます笑 ◆トリビア ○原作のスティーブン・キングは、シリーズもの以外続編を書かず、本作が唯一の続編。(http://wwws.warnerbros.co.jp/doctor-sleep/index.html)
ぽょん
4.5
ラストの方は怖いっていうより おー!懐かしい! わー!このシーンやこのキャラも!? うわぁぁああ( ⸝⸝⸝⁼̴́◡︎⁼̴̀⸝⸝⸝)って 初めてホラーで喜びながら見た🤣
ジュネ
3.5
2019年252本目はスティーブン・キングの傑作として名高い『シャイニング』から40年後を描きました、正当なる続編『ドクタースリープ』。 ------------------------------------------------------------ 前回同様、サイコな親父が追いかけてきて精神的にジワジワといたぶられるホラーが楽しめるかと思いきや、幼い子供が無惨に殺害される様子をじっくり写しとるなど描写はかなり直接的です。ストーリーもまさかの超能力バトルになっていて、世界線が別の作品だと勘違いするほどです。しかし、40年の時を経て大人になったダニーを始めとして懐かしのキャラクターが勢揃いしますし、あちこちに『シャイニング』の面影がちらつくのも事実。 ------------------------------------------------------------ その意味で本作は「原作と映画の橋渡し」に奔走するマイク・フラナガン監督の足跡をたどる映画と呼べるでしょう。スティーブン・キングがキューブリック版の『シャイニング』を憎んでいることはあまりに有名な話ですが、フラナガン監督もそのせいで四苦八苦したことは間違いありません。なにせ、「悪霊だらけのヤバいホテルが40年間もほったらかし」という設定を描かざるを得なくなったわけですから。 ------------------------------------------------------------ ダニ-が自らの過去と対面する過程・アブラとの絆が原作に比べると決定打に欠け、どうも納得しにくい部分はあるものの、作り手からすれば「これ以上どうしろって言うんだ?」が正直な気持ちでしょう。過去作のエッセンスを散りばめながら2つの世界観を見事に繋ぐことができてると思いますし、私としては製作陣に「お疲れ様でした」と労いの言葉をかけたいところです。
神木 セイユ@契約作家
2.5
あの頃、 シャイニングに魅せられた私たちはどうこの映画を見るのだろう? 私にはシャイニングファンの創った全く現代的な別の映画にしか見えませんでした。 ホテルのあの豪華だけど古めかしい雰囲気も、メンタル的にジワジワ追い詰められる感覚も、ここには存在しませんでした。 敵のあいつらだけ妙に高位の存在すぎて、怪物映画かと思いました。 ヒロイン、いや、真の主人公。彼女は今どきにウケるチートキャラって感じですね。 意外とサイキック同士すぐに合流して、もっと黒板のやり取り見たかったです
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