天才作家の妻 ー40年目の真実ー



アメリカ・コネチカット州。現代文学の巨匠ジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、スウェーデンからノーベル文学賞受賞の吉報が届く。友人や教え子らを自宅に招いたジョゼフは、スピーチで最愛の妻に感謝の言葉を告げる。満面の笑みを浮かべて寄り添うふたりは、誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えた……。授賞式に出席するため、ふたりはストックホルムを訪れる。旅に同行した息子デビッド(マックス・アイアンズ)は駆け出しの作家で、父に対し劣等感を抱いている。そんななか、ひとりホテルのロビーに出たジョーンは、記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から声をかけられる。ジョゼフの伝記本を書こうとしている彼は、夫妻の過去を事細かに調べていた。ふたりが大学で教授と学生という関係で出会い情熱的な恋に落ちたこと。既に妻子があったジョゼフをジョーンが奪い取る形で結ばれたこと。作家としては二流だったジョゼフがジョーンとの結婚後に次々と傑作を送り出してきたこと……。そしてナサニエルは、自信ありげに核心に迫る質問を投げかける。「“影”として彼の伝説作りをすることに、うんざりしているのでは?」実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、出版界に根づいた女性蔑視の風潮に失望し作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、自らの才能を捧げ、世界的な作家の成功を支え続けてきたのだ。そして授賞式当日。複雑な感情をひた隠し、華やかに正装した夫妻は、人生最高の晴れ舞台が待ち受けるノーベル賞授賞式の会場へと向かう……。
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星ゆたか
3.0
2023.12.13 米国の著名な人気小説家がノーベル文学賞を受けるに当たり。 夫婦して授賞式のストックホルムを訪れる事に。 ジョセフ.ショーン・キャッスル夫妻。“おしどり夫婦”が定評で、息子も作家デビューしているので同行する。 しかし息子は“有能な父親”に正当評価されてないコンプレックスを抱いている。 メグ・ウォリッツアー(59年米国出身)嬢原作を。 ビヨルン・ルンゲ(61年スウェーデン出身)監督。 小説家ジョセフをジョナサン・プライス。 その妻ショーンをグレン・クローズ。 本作で6度目のオスカー候補。 たまたまアカデミー授賞式を見ていたのだが。本命視されてはいたらしいけれど。 作品に勢いのあった「女王陛下のお気に入り」で初ノミネートのオリビア・コールマンが受賞し。 その彼女のスピーチの『尊敬するグレンを差し置いて…』と賛辞の言葉に微笑む様子が記憶に新しい。 物語の夫婦は60年代に大学教授と生徒の関係で出会い。 妻子あるジョセフを情熱的な恋でショーンが奪いとる形で結ばれた。 文才のあるショーンは「教授の妻」という中々評判の良い一作を書き上げたが。 この時代、女性軽視の風潮の強い出版界では小説家の道は難しく断念した経緯があった。 結婚後は小説家の夫の妻として30年以上、もっぱら内助の功ぶりを発揮し。 作家としては二流だった夫が、次々と傑作を送り出す事になり、現在に至る。 ここに登場するのが記者ナサニエル。 演じるのはオーッ!なんとクリスチャン・スレーターじゃありませんか。「薔薇の名前」(86)「トゥルー・ロマンス」(93)が懐かしい!。一時愚行で逮捕歴なんてあったようですが。また再起したようで何よりです。 彼の役は小説家ジョセフの自伝を書く要望を断られていた記者だが。 その為に色々下調べをする過程で。 どうもショーンの「教授の妻」の作風に。ジョセフの世界に通じるものを感じ。しかも結婚後急に傑作を書き上げるようになって。 『もしかしたら妻が夫のゴーストライターじゃないか?』の疑惑を妻ショーンに巧妙に投げかけてきた。 そしてこれまで彼(夫)の度重なる艶聞は『劣等感に根差した不安の表れ』だという鋭い指摘を。 この時はやんわりとその事をやり過ごしたけれど。 その後の授賞式、夫のスピーチの『妻への賛辞の言葉』に。 何故か内心メラメラとこれまで自分の中に押し込んできた。 育児や家庭の事を夫にやってもらい。自分が小説執筆に専念してきた日々。そしてそれらが全て夫の功績という。 その【鬱憤】が沸き上がり。 彼女は授賞式後のパーティを一人抜け出してホテルに帰ってしまう。 そして追いかけてきた夫と激しい夫婦喧嘩!!。『離婚する!』と妻。 けれどそのショックで夫は心臓麻痺! やはり心配になり宣言を撤退し夫に寄り添う妻。 そして決定的な結末に。 劇中些細な口論はこの決定的な喧嘩に為るまであり。 その度に娘の孫の誕生に喜んで、喧嘩の事も忘れたりして仲直りしたけれど。 まさにそれは〈夫婦喧嘩は犬も食わず〉状態。 だから夫婦の実態を嗅ぎ当てる記者は、まさに《犬》と言った所で。 彼が神妙に喧嘩種をふりかけても。 長い間に培われた夫婦の愛情は食い物にならないという事だったが。 ちなみに夫婦喧嘩の際。 その仲直りに効果的なのは、劇中でも描写されていたが。 〔肩たたきや足マッサージ〕も 〔オキシトシン〕というホルモンが触れ合いで出る事でいいらしいですよ。 しかししかしなんといってもグレン・クロースの演技。彼女の若い頃を演じた女優(アニー・スターク)さんと合わせて見事でした。 それにもう1つ嬉しい事はラストクレジットで。 エリザベス・マクガバンの名が(女流作家役で)。 なんと「普通の人々」(80)でデビューした彼女ではありませんか。 クリスチャン・スレーターともども、こうした“時間を経た再会”は本当に嬉しいものですね。
はなこ
3.5
原題 The Wifeを、天才作家の妻—40年目の真実 って邦題はどうなの。題名から大筋が理解しないと客が来ないのかしら。舐められてる気がしてならないんだけど…。 飽きないストーリー展開、演技も素晴らしかった。あの後の一家はどんな人生を歩んでるんだろう。
ジュネ
3.5
2019年23本目は『天才作家の妻』。幾度もノミネートされながら 一度もアカデミー賞受賞に至っていないグレン・クローズが「今度こそ」と期待されているだけあって、本作の要は全てを悟ったかのような、それでいてミステリアスな彼女の表情の一つ一つにあります。 似たような構図としてティム・バートン監督の『ビッグアイズ』という映画がありましたが、こちらは愛憎入り交じる夫婦関係を軸として描いているだけに、いささか複雑です。確かにジョーンにゴーストライターの役目を負わせ、私生活でも情事に明け暮れていた夫ジョゼフは断罪されて当然のクズ野郎ですけど、妻を本気で愛していたことも事実でしょう。 それは妻のジョーンにも言えることですし、そもそも文才のない夫に対し話をもちかけたのは彼女の方です。二人が嘘をつき続けたために最も傷ついたのは明らかに息子なのですが、そのことに気づくまで40年もかかったわけですから、私としては二人とも同罪だと思います。 そんな夫婦がケンカしてはちょっとしたことで仲直りしてイチャつくのを見せられ、最後に「あんなこと」になってしまうとは…コメディにしか思えず終盤は笑っちゃいましたね。
riri
4.0
グレン・クローズの、表情で物言う好演。素晴らしかった。 まずね…もう奥さんきっちり覚悟決めてやり始めたんですよ。 長年のゴーストライターに不満を募らせてた訳じゃ、本当はないと私は思うんです。 「男のプライドが傷付いてなかったとでも言うのか? 」と言い旦那さんは浮気をしてたけど、弱さを言い訳にして不倫すんじゃないよ。 ノーベル文学賞の受賞の席に呼ばれた日まで浮気してるじゃない、機嫌良く付き添って機嫌良く面倒みて機嫌良く祝ってあげてるし機嫌良くゴーストライターしたのを隠してあげてるじゃない。酷い、酷過ぎる。 それで奥さん呆れて果てて逃げても良い場面なのに、ラストにも傍に居てあげたじゃない。最期の同情愛は最上の優しさだよ? 妻が夫のゴースト画家を描いた「ビッグアイズ」に似ているが、どちらかと言うと浮気心で小さく小さく溜まりに溜まった感情で夫に心を傷付けらた「さざなみ」の方に似ているな.. 夫婦は他人。他人なのに一緒になった理由は只1つ、恋をした故だからだ。 それは一生そのままで有り続けなければいつか心は折れてしまうものだ。それこそお金や名誉では取り返す事など出来るはずもないのだ。
14
4.5
素晴らしかった! 期待と予想を超えた面白さでした。こういうのはとても嬉しいですね。あと、最後のカットで指の長さが確認できたけど人差し指と薬指の長さが超男性的でした。監督は狙って撮ったんでしょうね!
聖碧
2.5
邦題がダサ過ぎるシ リーズ。 そりゃ映画だから何かあるんだろうけど、タイトルで「40年目の真実」ってつけちゃうのダサ過ぎる。 作家の夫はノーベル賞受賞、孫ももうすぐ生まれる絵に書いたような幸せな夫婦。 妻の何か言いたそうな表情、差し込まれる過去、まぁそうだろうねぇと思いつつわかりやすいのはいい。 ギブアンドテイク、持ちつ持たれつでそれなりに成立してた関係がノーベル賞で崩れていく。納得して始めても嫌になることはあるし、夫婦なんて所詮他人だからねぇ。
奈子
47-2 字幕
ピー与@
4.0
ノーベル文学賞を受賞だけど、功績・作品と人格は別物だから“芸の肥やし”を盾に好き勝手やって妻に苦労させたストーリー展開を想像していたら… 真実がわかってからずっと胸が苦しくなった...不倫する人に幸せはない
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