ファイヤークリークの決斗

Firecreek
1968
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1870年代の西部。広漠たる荒野に取り残されたような町、それがファイヤークリークである。この地へラーキン(ヘンリー・フォンダ)をリーダーとする5人の荒くれ男がやって来た。アール、ドルー、ノーマン、ウィラードらである。彼らはまず、雑貨店での礼拝の場になだれこみ、狼藉を働こうとした。ところが保安官コッブ(ジェームズ・スチュアート)が、きびしい態度で一味を追い出した。だが連中を町から追放しろと叫ぶ人々の声には耳をかさなかった。ところでコップは本職は貧しい農夫で、保安官はパートタイム勤め。なによりも暴力を嫌う男だ。ある日、美しいインディアン娘メリーが、一味のドルーに暴行されそうになった。そこへ駆けつけた馬丁のアーサーが争うはずみにドルーを射殺してしまった。コップは正当防衛のアーサーを牢に入れた。こうするのが彼の身を守る唯一の方法と考えたからだ。ドルーの死を契機にしてラーキン一味の町民に対する横暴は、日ましに強くなっていった。そしてアーサーを牢からひきずり出し残虐なリンチを行った。この惨状を目の前にして、パートタイムながら保安官コップの憤は爆発。一味を1人残らず捕まえて絞首刑に処すると宣言した。この宣言に悪党どもは、たけり狂いコップの脚に乱射。よれよれになりながら、銃を取って立ち向かったコップ。恐ろしさのあまり町民はすべて姿を消し、対決は1対4。まずウィラードが倒れた。その時ラーキンが和解を申し出たがコップは拒絶。そしてノーマン、アールと倒していった。残るはラーキン1人。さすが手ごわい相手。コップの肩に1弾、銃に1弾。落された銃を拾おうとした時、1発の音。倒れたのはラーキンの方だった。射ったイブリンは、かつて傷を受けたラーキンを介抱し、彼をひそかに愛していた女性だが、町の平和のため、自らの手で愛人を射ったのだ。足を引きずりながら去っていくコップ。しかしその姿には、町の平和を守り抜いた男の、英雄的な晴れがましい影などは、みじんも見られなかった。

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