人生フルーツ



愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てたもの。四季折々、キッチンガーデンで育てられた70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わる。刺繍や編み物から機織りまで、英子さんは何でもこなす。たがいの名を「さん付け」で呼び会う長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に彩られている。1945年、厚木の飛行場で敗戦を迎えた修一さんは、新しい時代のためには住宅再建しかない、と考え、アントニン・レーモンド事務所に勤めた後、1955年に創設された日本住宅公団に入社する。東京大学のヨット部員だった修一さんが、国体出場のために英子さんの実家の酒蔵に泊まったことをきっかけに2人は知り合い、1955年に結婚。造り酒屋の一人娘として厳しく育てられた英子さんだったが、自由を尊重する修一さんのお陰で、臆せずものが言えるようになったという。やがて、東京の阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わった修一さんは、1960年、名古屋郊外のニュータウンの設計を任されると、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したプランを立案。しかし、経済優先の時代がそれを許さなかった。当時の日本は、東京オリンピックや GDP世界第2位といった事象に象徴される高度経済成長期。結局、完成したニュータウンは理想とは程遠い無機質な大規模団地だった。修一さんは、それまでの仕事から次第に距離を置くようになる。そして1970年、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめた。それは修一さんにとって、ごく自然なライフワークとして継続されることになる。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきた。そして、90歳の修一さんに新たな仕事の依頼がやってくる。
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「コーヒーが苦いのは君のせい」都度課金開始✨
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邊見 猛
5.0
ネタバレがあります!!
ともぞー
4.0
愛に溢れている。
しん しもかわ
4.0
添い遂げるのならこのようにありたい
about movie
4.0
お二人は自然を愛し、伴侶を愛し、他人を愛する心をいつでも持っている。だから見る側も、お二人が愛おしく思える。人を愛せる人は、人に愛されるのだなと強く実感した。 家は、暮らしの宝石箱。きっとこの素晴らしい環境がお二人の人徳を育んできたのでしょう。 また、この時死期がせまりつつある希林さん。彼女の声も本作に一層の彩りを与えている。 人生フルーツ。答えはすべて自然の中にある
naoko
4.0
ほっこりする。 素敵な2人が住む素敵な空間には 暖かさが感じられました。 ハキハキと動く英子さんと英子さんを思いやる修一さん。 お互いがお互いを思いやって生きる。 素敵だー
cha
5.0
なんてことない 普通の老夫婦だけれど とっても素敵で 羨ましいとさえ思う こんな風に 知識も心も豊かで 実りのある老い方が 自分にも出来るだろうか
nana
5.0
ある建築家の旦那さんと手仕事上手な奥さんのコツコツ丁寧な日常を映した映画。今まで未来の旦那さんは私自身がフラットな状態、楽な状態で生活できる人がいいとばかり思っていた。この映画を観て誰かのために生きるということがどれだけ素晴らしいか、常にお互いを尊重し続けることの大切さを思い知った。初めてポジティブな依存を見たような気がした。ほっこりがあふれ、涙がこぼれてくる。人生のお手本にしたい映画の1つ。
bluewater
3.5
映画館で観たが、いい映画だった❗
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