蘇る玉虫厨子

蘇る玉虫厨子
2008
64分
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奈良県生駒郡斑鳩町にある法隆寺。ここに、飛鳥時代に推古天皇が宮殿において拝んでいたとされる国宝“玉虫厨子”がある。建立当時は玉虫色に光り輝いていた玉虫厨子だが、1400年の歳月がかつての輝きと色彩を見る影もなく失わせてしまった。平成14年春、飛騨の宮大工八野明、輪島の塗師立野敏明、実業家の中田金太らとともに法隆寺でこの国宝を目にした棟梁中田秋夫は、初めて観たときの印象を“国宝としての美しさや荘巌さよりも、歳月を経たことによる造りの脆さと、輝きの弱さだった”と語る。いくら万全の態勢で保護しようとも、このままでは黒い塊のように崩れていってしまう。そうなる前に、現代の技術で復元する。平成16年春、中田の私財を投じた“玉虫厨子復元プロジェクト”が始動。資金調達から資料調査、材木や玉虫の羽の収集、腕利きの職人の手配まで、復元チームの苦悩と興奮の日々が始まった。作業は平成職人が当時の職人たちと時空を越えて対話するかのように慎重に進められていく。だが、古来より謎の多い玉虫厨子を平成の世に具現化する作業は困難を極めた。正確な図面がない、絵柄の多くが殆ど消えかけて見えない、何のために「玉虫」が使われたのかが不明……。2007年6月には、日本の伝統文化を継承していきたいと願っていた中田が完成を目にすることなく他界。だが彼は、“玉虫厨子”復刻の陰でもう一つのプロジェクトを進めていた。それはオリジナル作品“平成の玉虫厨子”の制作。現代最高の技術を駆使して玉虫厨子を作り上げるという新たな試みである。こうして平成の世に蘇った“玉虫厨子”は、多くの人々の想いや未来に繋がる願いを込め、2008年3月1日、法隆寺に奉納された。3月から6月にかけて開催された法隆寺秘宝展では“平成の玉虫厨子”と同時公開。多くの人々の心を惹きつけた。また、7月の洞爺湖サミットでも先進国首脳に日本の伝統美が披露されたのだった。

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