玉割り人ゆき 西の廓夕月楼

1976
平均 ★4.0 (1人)
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基本情報

玉割り人ゆき 西の廓夕月楼
1976
64分
昭和のはじめ、初夏の頃、ここ北陸の城下町・金沢。玉割り人ゆきは、京都の島原から、金沢へと移って来ていた。“玉割り人”とは、遊廓に売られて来た未通女に性技の基本を教え、娼妓に対しては特殊な業を仕込む、セックスの師匠のことである。ある日ゆきは、夕月楼の主人・清次郎を知った。清次郎は謡曲の神童といわれ、廓の跡継ぎだったにもかかわらず、東京の家元の家に住みついて、能楽界の麒麟児と騒がれていた。ところが、25歳の時に故郷に遊びに帰った時、謡曲師の吉富宗市にいたずら心から謡曲試合を挑み、宗市はみじめにも負けてしまった。宗市は一人娘のお俊を残して自殺、それ以来清次郎は謡を捨てた。清次郎はお俊を一度だけ抱いた。お俊にとって清次郎は忘れられない男となり、新内流しになってからも、清次郎に影のようにつきまとった。ゆきは母の命日に、清次郎が捉えた蝶を放してもらうかわりに彼に抱かれた。清次郎の妹美代はゆきに、兄がゆきに惚れたことを告げ、今の自駄落な生活から昔の兄に戻して欲しいと泣きついた。一方、お俊にゆきへの愛を打ち明けた清次郎は、彼女に刃物で腹を刺され、ゆきの家へころがりこんだ。必死に介抱するゆきに清次郎への愛が燃え上がった。美代は兄の仇をとって欲しいと恋人の将校・上原に頼んだ。上原は部下に命じてお俊を襲わせ輪姦させた。ゆきは足を洗って清次郎と世帯を持とうと決心、清次郎も東京に出て謡の修業に賭けようとした。新入の女郎として廓に出ることになったお俊に、清次郎は別れを告げ、金包みを渡そうとした。お俊は、お金よりも、もう一度だけ抱いて欲しい、と言った。激しく喘ぎ燃えるお俊。そして、別れの盃を二人は同時に呷った。これが二人の最後であった……。清次郎との思い出深い金沢を、ゆきが去ったのは、それから間もなくだった。

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