オリンダのリストランテ
Herencia
2001
96分



アルゼンチン、ブエノスアイレスの小さなリストランテ。イタリア移民の女主人オリンダ(リタ・コルテセ)は、女手ひとつで店を守り、毎日訪れる常連客たちに美味しい料理をふるまいながら忙しい毎日を送っていた。そんなある日、オリンダは昔の恋人を捜しているというドイツ人青年ピーター(アドリアン・ウィツケ)と出会う。毎日ブエノスアイレスの家を訪ね歩き、彼女を捜し続けるピーターをオリンダは無視できず、食事をふるまい、宿を与えるのだった。そうした日々が、いつしかオリンダの心に「自分の人生はこのままでいいのだろうか」と変化をもたらす。忘れていた故郷のこと、自分の夢、そしてこの店…。人生はまだ終わってはいない。そう決心したオリンダは、第2の人生に向かって動き出すのだった……。
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ひろ
4.0
アルゼンチンの新鋭女性監督パウラ・エルナンデスによって製作された2001年のアルゼンチン映画 ・ モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞した ・ ブエノスアイレスにあるオリンダ(リタ・コルテス)が店を構えるレストランは、いつも常連客でにぎわっていた。ある日、オリンダがかんしゃくを起こして投げた皿が運悪くドイツ人青年ペーター(アドリアン・ウィツキー)に当たってしまう。恋人を捜しにやって来たものの泥棒に遭い、文無しのペーターは結局店に泊まらせてもらうことになり…。 ・ 南米の映画は力強い作品が多くて、けっこう名作が多い。この「オリンダのリストランテ」も、そんな作品の一つだ。恋人を捜しにアルゼンチンにやって来たドイツ人青年は、国から離れ人生を見つめ直す。移民であるオリンダは、人生に憤りを感じていたが、ドイツ人青年の世話をして、人生を見つめ直す。そんな再生を描いた物語は、観た人の心に温もりを与える。 ・ オリンダを演じたベテラン女優リタ・コルテスは、国際映画祭などで主演女優賞を受賞したが、面倒見のいいどこにでもいそうなおばちゃんだったのがよかった。ラテンの国の作品は独特だ。国民性が日本なんかと全く違うから、貧しくても明るく生きる力強さに、感動してしまう。 ・ 南米の映画は面白いけど、日本ではあまり紹介されていない。国際映画祭などで受賞したりしないと輸入されないのもあるけど、日本やアメリカみたいに、贅沢に娯楽にお金を使えないから、1年に製作する映画の数が全く違うのだ。この作品でも照明機材がないためか、全体的に薄暗い。アルゼンチンが経済破綻した年に製作されたにも関わらず、前向きな作品に感動せずにはいられない。 ・ 南米では重要な移民というテーマを扱った作品でもあり、郷土愛についても考えさせられる作品だ。このように、様々なことを投げ掛けてくる南米の映画は、経済大国の作る娯楽映画とは重みが違う。大量に作られる映画を、普通に映画館やDVDで観れる幸せを噛みしめながら、こういった作品を受け止めてもらいたい。
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