撃たれる前に撃て!


夜の繁華街で、男が派手に鉄砲を射ち、鉄砲店々主を人質にたてこもった。そこへ、前科者にはコブラと呼ばれ恐れられている小村刑事が現われ、犯人・曽根に真向から襲いかかり、壮烈な死闘の末に捕えた。だが、曽根は護送中に、何者かに射殺されてしまった。曽根はヤクザ組織・東銀会のチンピラで、会長の篠山は、政界の黒幕といわれる郷田にも通じていた。その頃、赤木検事が妻の美代子と外遊から帰って来た。赤木は小村の犯人逮捕のやり方は警察にとって屈辱的だ、と怒った。幼い頃、小村と一緒に育った美代子にとって、夫の小村に対する憎悪は身をきられるほどつらかった。数日後、アジア経済開発公団企画課長の松田真一が、弟の謙作に殺された。この事件を赤木が担当することになった。実は、アジア経済開発公団総裁の工藤と、理事の高山が、ボルネオ開発のために政府から二百億円の融資を受けたが、そのうちの百億円を郷田と組んでいる南太平洋観光社長・田島が、不正使用していた。この一件をかぎつけた真一は工藤を脅迫、なおかつ娘の百合と結婚しようと狙っていたのだ。一方、真一から強請られていることを知った工藤の妾の律は、彼を愛するが故に、香港から殺し屋を連れて来た。その中の一人、李珮は、かつて小村に姉を殺され、その仇を討つのも来日した目的の一つだった。実は曽根殺しも李の仕事だったのだ。小村の執念で、事件は徐々に解決していった。工藤は遂に不正融資を自供、彼の悪事を知って律は自殺した。やがて太平洋観光も強制立ち入り捜査され、郷田も逮捕された。「悪事に原因を考える必要はない。金力でも権力でも暴力でも力で人の平和を乱す奴は皆悪党だ」そう言い残すと、小村は静かに去って行った。
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dreamer
3.0
この映画「撃たれる前に撃て!」は、「怒れ毒蛇・目撃者を消せ!」に続く2作目で、職人監督・井上梅次、田宮二郎主演による凄まじい執念と行動力をもった、タフな刑事を主人公にしたアクション映画だ。 小村(田宮二郎)は、通称コブラとして恐れられる凄腕の刑事で、銃砲店人質事件の犯人が、何者かによって殺されたのをきっかけに、小村は暴力団と政財界を結ぶ 巨悪に挑み、ボルネオ開発をめぐる汚職をぶっつぶしていく。 ストーリー自体は、よくある活劇パターンそのままで、美女たち(山本陽子、松坂慶子、田口久美、磯野洋子)が、思わせぶりに登場し、殊に女の殺し屋(ジャネット八田)の活躍は、ご都合主義的なデタラメさだ。 だが、このようにチャチで荒唐無稽だからこそ、と言うべきか、井上梅次監督の職人的な映画作りの手腕が発揮されていて、B級映画ファンの私としては、非常に楽しめるのです。 そして、車の追っかけシーンなど、画面展開はスピード感にあふれ、アクション映画の醍醐味を垣間見せてくれるのです。
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