傷だらけの掟

The Ogre in Mt.Oe
1960
79分
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保夫は、バー「キャンドル」で飲んだハイボールの法外な値段に驚き、逃げ出そうとした。が、花山組の連中に囲まれた。「キャンドル」の経営者は組長の花山だ。保夫は、形見と称する七万円の時計をかたに、二千円を借りて出た。花山たちは、保夫が日頃敵視している野田組の身内とは気づかなかった。保夫はインチキ時計を売るケイちゃん売りである。ケイちゃん売りを始めると、また花山組の乾分につかまった。これを目撃した花屋のマダム吟子が保夫の兄の五郎に連絡した。五郎は野田組の幹部である。しかし、弟がケイちゃん売りをしているとは知らなかった。花山の事務所から保夫の身柄を引取り、二人は口論した。--花山組が勢力を拡大していくので、野田組長も景品買い、ダフ屋何でもやれという方針を言い渡した。五郎は不服だったが、育てられた野田組長自身の発案だけに協力を誓った。野田組に麻薬の委任話が持ち上ったが、花山がやって来て、保夫の身柄と交換に麻薬から手を引けというのだ。保夫が「キャンドル」の女給ユキをかどわかしたからだと言う。五郎は保夫を殴ったが、保夫はユキと一緒になりたいと言った。野田は五郎に、花山を殺すよう命じた。五郎は実行した。しかし、吟子から意外なことを聞かされた。保夫が野田組の連中に追いかけられているというのだ。野田は花山の殺害者に保夫を仕立てたのだ。花山の死体の傍におびき寄せ、射殺するつもりだった。五郎は怒った。野田を殺した。保夫は、今度は花山殺しとして花山組の乾分に追いかけられていた。屋上に追いつめられた。と、五郎が駈けつけ彼らを撃った。雨が降って来た。煙草をつけた五郎は、その瞬間飛んだ。野田組の幹部に撃たれたのだ。--保夫はユキと、駅へ急いだ。

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