獄(ひとや)に咲く花
獄(ひとや)に咲く花
2010
94分
黒船が来航し、時代が大きく変わろうとしていた江戸時代末期、安政元年。長州、萩にある“野山獄”は、生きて出られる者は少ない牢獄として知られていた。唯一の女囚である高須久(近衛はな)は、新しく送られてきた1人の男と出会う。国外密航を企てた罪で投獄されたその男の名は吉田寅次郎(前田倫良)、後の吉田松陰であった。やってきたその日から、周囲の獄囚たちと関わろうとする寅次郎。当初はそれを疎んじていた他の獄囚たちも、常に前向きな寅次郎の姿に次第に影響を受けてゆく。