父親たちの星条旗
Flags of our Fathers
2006 · 戦争/アクション/ドラマ · アメリカ
132分



一人の老人が最期の時を迎えようとして いる。ジョン・“ドク”ブラッドリー。1945年、衛生兵として硫黄島の戦いに赴き、そこで撮られた一枚の写真によって英雄と讃えられた男だった。しかし彼は戦争について、写真について沈黙を守り通した。それは何故だったのか?彼の息子が今、真実を辿り始める……。
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コウキマン
3.0
2023.1.22.010 ネタバレあり “硫黄島からの手紙”と対をなす映画。“硫黄島~”が日本視点、本作がアメリカ視点。日本としては硫黄島を取られると本土爆撃拠点とされるため死守したい。アメリカからすると予算が底をつき、はやく終戦へと向かわせるための足掛かりにしたい。加えてアメリカの戦勝ムードを高めて国債を買ってもらうためのPRに活かしたい。そのような思惑が硫黄島でぶつかり合う。日本軍が猛攻するも、圧倒的な物量差、戦力差には勝てずアメリカ軍が硫黄島をほぼ制圧する。甚大な被害を受けながらも激戦を制したアメリカ軍が、摺鉢山と呼ばれる丘に星条旗を立てている写真はアメリカで大人気となり、写真に写った兵達はたちまちヒーローとなる。ヒーローたちは国債を売るためのPR活動に駆り出され全米を巡る。 さらにネタバレ ヒーロー達は口を揃えて「俺はヒーローじゃない」と言い続ける。あの有名な写真には裏話がある。先発隊が旗を掲げたあと、日本軍の生き残りから銃撃を受け死傷者が出た。その後お偉いさんが「あの旗が欲しい」と言ったため、後発隊は危険が去ったタイミングで旗を差し替えに向かう。この後発隊の写真が件の写真となる。後発隊からしてみれば「いや、俺らは旗を差し替えただけなんだけど」となるわけだ。しかし政府からすれば知ったことではなく彼らは国債売りに利用される。そんな最中、その後の彼らの苦悩を丁寧に描いていた。 正直、硫黄島の星条旗がなぜそれほどアメリカで騒がれたのかわからなかったが、そのような裏があったとは。 ヒーローとは必要に応じて作られるもので、プロパガンダも多数ある。ここでのヒーローたちもそうで、世間の都合で騒ぎ立て、時が経てば見向きもしなくなる。なんともやるせない。 【余談】 1902年、日露戦争を見据えた日本軍は、青森県の八甲田山にて雪中行軍訓練を行った。行軍中、猛吹雪に遭い210名中199名が死亡。生き残った者も重度の凍傷を負った。しかし生き残った者は英雄として祭り上げられ「介護するから結婚して」との声がかなりの数挙がったそうだ。 その後、日露開戦。辛くも勝利した日本軍の兵隊達はヒーローに。八甲田山の生き残りのことなど世間は忘れ去った。「俺は八甲田山の生き残りだ!」と横柄な態度を取るも、世間は冷たかった。って話を思い出したのでメモ。 “父親たちの星条旗”のヒーロー達はそんな態度ではなかったけども。
邊見 猛
5.0
ネタバレがあります!!
アリちゃんパパ
4.0
硫黄島の戦いで勝利の星条旗を立てた男たちを描いた感動作です。 描き方によっては単なるアメリカ万歳映画になってしまう素材ですが、クリント ・イーストウッドは、ヒーローに祭り上げられた男たちの苦悩を通じて戦争がもたらした悲劇を格調高く描いています。流石です。 特に大スターが出ている訳ではありませんが、キャスト全員が存在感を放っています。
しまとも
3.0
玉がいたるところに飛んでて運が悪いと当たる。戦争をするお金を作るために無理やり英雄をでっち上げる。「硫黄島からの手紙」と合わせてみると、戦争なんかしたらアカンとわかる。
SGK03
3.0
過去の硫黄島のシーンと帰国後のシーン、現在のシーン、時系列が混乱してよくわからないシーンがあった。 硫黄島からの手紙とつながっているのは興味深いつくりだと感心した。
Agent Y
4.0
偶然か必然か。そう思いたい人たちのために必要だったHERO。
ちびユウ
3.5
『硫黄島からの手紙』を録るときに初めてアメリカ視点との2部作と言うことを知り、これはぜひ両面から観たいと一緒に録画。 ただ、こちらは後から観てしまいましたがΣ 英雄とされる人達の葛藤を描いていて日本視点のとはガラッと変わる印象。 硫黄島での戦争は、アメリカ側も結構やられていたのだな、と日本側からでは分からない必死さ悲痛さが出ていました。 こちらはこちらで苦しみや悲しみが伝わってきて、やはり辛くなりました。 PTSDって同じように抱えているものだと思うのですが、アメリカではよく描かれるけど、日本はあまり描かれていないように感じました。私があまり観ていないだけかもしれませんが…。 ポール・ウォーカーはどこにいるか分からなかったです。。
はしやすめ
4.0
イーストウッド監督作品だからずっと観ようと思っていて、でも観るのに腰が重くて、夏だし、ロシアとウクライナは戦争中のご時世だから、とようやく観れた作品。 上陸した後の戦争のシーンが、敵も味方も状況も分からないほど混乱を極めていて、いかにも戦争という感じ。途中でモノクロになったかと思うほど、色彩はない。気付くと弾丸の嵐の最中だったり、黒煙が途切れなく画面に映る。映画だから演出はもちろんある けれど、リアリティの一端を感じる。 戦場も地獄だったけど、帰国して国債のキャンペーンをしている時も地獄で、プロパガンダには戦争を美化するなと言いたくなる。 でも、あの有名な星条旗の写真が2回目に立てられた旗の写真だからといって、誰が何を責めることが出来るのだろうとも思う。 今アメリカン・スナイパーをもう一度観たい。
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