アパレル・デザイナー

老舗アパレルメーカーHIRAKATAは、先代引退の後、その長男・平形圭佑（西村まさ彦）社長と、次男・平形祐輔（前川泰之）専務で切り盛りしてきたが、世界的に進んだカジュアル化の波やファストファッション、ロードサイド型店舗の時流に乗れず、経営は悪化、本社ビルを売却するなど苦境に追い込まれていた。そんななか、密かに専務は元社員だったデザイナー藤村雄二（高嶋政伸）と接触、彼の協力を得て新ブランドを立ち上げようと画策する。かつて社長とぶつかって独立した藤村だったが、専務に呼び戻された形で古巣に復帰、その個性は世界も注目する逸材であった。そんなある日、藤村はパタンナー・加世田京子（堀田茜）と出会い、意気投合した二人は次第にデザイン活動に没頭していく。やがて、藤村の服作りで最も重要なファクターであるヒール職人・岸本ゆり子（西村美柚）と巡り合い……。