レビュー
レビュー
ジュネ
3.0
2020年132本目は、ジェイミー・フォックス主演のネットフリックス公開作品『プロジェクト・パワー』。 ------------------------------------------------------------ カプセルを飲むと特殊能力が覚醒するという少年マンガ趣向のアクション映画で、良く言えば「安牌」悪く言えば「意外性ゼロ」な1本でした。要所要所で見ることができる特殊能力にはテンションが上がる一方で、細かい設定を煮詰めることができていないため、全体的に中途半端です。終盤ではこのドラッグが「動物に由来する能力」を引き出す作用があることが明らかになるのですが、それは最初に言うべきでしょう。 ------------------------------------------------------------ 敵の能力が何の動物に関係しているのか想像しながら見た方が絶対に楽しいはずなのに、もったいない限りです。それぞれの特殊能力がどのようなものなのか具体的に説明もされず、突然の戦闘シーンと共に垂れ流し状態となっているのも頂けません。また、強力なパワーを有する「ラスボス」的存在が出てこないため、これだけ魅力的な題材の割にはスカッとしない仕上がりでした。 ------------------------------------------------------------ 久々に見たジョゼフ・ゴードン・レビットや、主人公をサポートするドミニク・フイッシュバックらが織り成すチーム感は魅力の1つになっていると思います。三池崇史監督が大失敗した『テラフォーマーズ』をハリウッドがブラッシュアップしたとも言える作品ですが、出し惜しみせずにもっと弾けてほしかったですね。
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tanmen429
3.0
スタイリッシュな訳でもなく、ド派手な訳でもなく、昔ながらのノリなアクション映画。見所が特別ある訳でもなくテンポが良い訳でもなく…普通(;^ω^)笑
3
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G2
3.5
飲むと5分間だけ超人的な力を手に入れられるが、どんな能力かは飲むまで分からない錠剤、その名も「パワー」を巡るSFアクション映画。 元兵士のアート〈ジェイミー・フォックス〉、警官のフランク〈ジョセフ・ゴードン=レヴィット〉、売人のロビン〈ドミニク・フィッシュバック〉はそれぞれが全く異なる立場・価値観で、初めは互いに対立するが、各々の正義に従って行動するうちに、次第に絆が芽生えるのであった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 錠剤を服用すると一時的に特殊能力を得られるという設定は単純明快ながら、そこに時間制限があること、さらに誰がどんな能力を持っているのか分からないという点が物語に深みを与えている...のですが、これらの設定があまり活かしきれていないと感じました。敵がどのような能力を持っているのか、あと何分残っているのかなどの不確定要素によって、より引き込まれる脚本になったのではないでしょうか...。とはいえ、一作目なので、次作(?)に期待です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ところで、売人の役名がロビンなのですが、奇しくもクリストファー・ノーラン監督のバットマン映画「ダークナイト・ライジング(2012)」でも、バットマンを手助けする警官をジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じ、しかも役名は「ロビン」です。実際、作中でジェイミー・フォックス演じるアートをバットマン、ロビンをバットマンの助手であるロビンに見立てる会話が出てくるので、制作サイドの遊び心なのでしょう。このような部分はとても良かったです。 ジェイミー・フォックスの振る舞いもダークヒーローそのものですし、監督はバットマンを意識して制作したのでしょうか。
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