狙撃
Sun Above,Death Below
1968
86分



街がまだ眠っている東京の休日。一人の男が、ビルの屋上から眼下にさしかかった特急ひかり号の一等車乗客を狙い撃った。狙撃者、松下徹三十歳。彼の経歴は大学の射撃部に在籍していたことしか解らない。そして今も射撃の訓練に明け暮れ、銃が身体の一部になっているような男だった。ある日、松下は、射撃場でファッションモデルの小高章子と知合った。彼女の趣味は蝶の蒐集。連日仕事とパーティの間を駈け廻っている章子は、トリパネ蝶の生息するニューギニアの自然に、憧れていた。
💃 踊り終えたあと、本音がこぼれる
「タンゴの後で」都度課金開始✨
💃 踊り終えたあと、本音がこぼれる
「タンゴの後で」都度課金開始✨
隣の唐十郎
4.0
加山雄三がクールな殺し屋を演じてます。若大将の爽やかなイメージを完全に払拭し、誰?と見紛うばかりです。こんなクールでダークでハードな俳優さんだったんですね。 この映画、ディテールが徹底されており、実銃や実弾(一部)を使用したリアルなガンアクション作品として日本映画として特異な存在です。 モデルガンの銃規制が厳しい現在では、もうこんな作品は作れないそうです。 日本が世界に誇れるフィルムノワール。 一見の価値有りです。
ご自由さん
3.0
同年代の加山雄三のハードボイルド3作品放映を観る。若大将シリーズのファンで以外はあまり見ていない。 この時代にしてはなかなかカッコよく粋である。 また風景を観ていると懐しい。若い加山、浅丘が生き生きとしている。
dreamer
3.5
この東宝映画「狙撃」は、1960年代末から1970年代初めにかけて作られた、いわゆる"東宝ニューアクション"の嚆矢となった、ハードボイルド・アクション映画の佳作だ。 この映画の冒頭で、加山雄三扮する主人公がビルの屋上で冷静に風向きを読んで、淡々と射撃の準備をし、そして走る新幹線の中のある乗客を狙撃する場面に、そのハードボイルド性が全て集約されているのです。 BGMを完全に排し、手慣れた動作で流れるように銃を扱う主人公の動きに、銃を操作する音が効果的に使用され、"狙撃"という孤独な作業が強い説得力を持って、観ている私に迫って来るのだ。 そしてこの映画は、その後の「弾痕」「豹(ジャガー)は走った」「薔薇の標的」と連続して製作されることになる、加山雄三主演の"東宝ガンアクション映画"の幕開けにふさわしい名場面となったのだ。 監督は黒澤明監督の愛弟子で「黒い画集・あるサラリーマンの証言」「白と黒」などのシャープな感覚のサスペンス映画を撮った堀川弘通で、「最も危険な遊戯」「蘇える金狼」の永原秀一のオリジナル・シナリオを映画化。 主人公の松下徹(加山雄三)は、元大学の射撃部の腕前を買われて、一匹狼の殺し屋として暗黒街の仕事をしていた。 ある晩、伊豆で密輸される金塊を強奪する仕事を依頼され、襲撃に成功する。 しかし、敵方が雇った殺し屋・片倉(森雅之)は、松下の依頼主を殺し、松下の恋人のファッションモデルの章子(浅丘ルリ子)を人質に、彼をおびき出す。 そして、目の前で章子を殺された松下は片倉と対決することに-------。 加山雄三が若大将の陽気なイメージとは正反対のプロフェッショナルの殺し屋を、意外にも見事に演じていると思う。 終始、仏頂面を浮かべる加山が漂わせる"屈折と倦怠"-------。 恋人の浅丘ルリ子は蝶のコレクターで、幻の蝶を追ってニューギニア行きを夢みる彼女と戯れる舞踊も、彼の鬱屈を満たしてはくれないのだ。 対するベテランの殺し屋に扮した名優・森雅之のダンディなカッコ良さは、もう最高に決まっていて、金髪の愛人サリー・メイを横にはべらせて、余裕たっぷりのキザなポーズも実によくて、風格さえ感じられるのだ。 そして、太陽の照りつける砂丘で展開するラストの1対1の対決が、実にクールで素晴らしい。
さらに多くのコメントを見るには、ログインしてください!