ある女優の不在
Se rokh
2018 · ドラマ · イラン, アメリカ
100分
(C)Jafar Panahi Film Production



イランの人気女優ベーナズ・ジャファリのもとに、見知らぬ少女から悲痛な動画メッセージが届く。映画好きの少女マルズィエは女優を志して芸術大学に合格したが、家族の裏切りによって夢を砕かれ、自殺を決意する。その動画は、マルズィエが首にロープをかけ、カメラ代わりのスマートフォンが地面に落下したところで途切れていた。ジャファリはその動画の深刻な内容に衝撃を受け、友人の映画監督ジャファル・パナヒが運転する車で、マルズィエが住むイラン北西部の村に向かう。マルズィエは本当に命を絶ってしまったのか、調査を行っていたジャファリとパナヒは、イラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇的な真実を探り当てる……。
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ジュネ
3.0
2019年263本目はイランの名匠ジャファール・パナヒ監督の4作目となります、『ある女優の不在』。 ------------------------------------------------------------ ジャファール・パナヒ監督自身も俳優として出演している本作、他の登場人物も役名に本名をあてがっており、ドキュメンタリーともフィクションとも呼べる非常に曖昧な作品です。見るものは常にどちらともつかない靄がかった境界線の上で、自分の価値観を揺さぶられ続けることになります。自殺したとみられる少女の行方を追い、小さな辺境の村で二人が目にする光景は、女性への圧倒的な偏見と抑圧でした。 ------------------------------------------------------------ 途中途中で村人たちがパナヒ監督と女優ジャファリに対し、非常に差別的な言葉を投げかけるのですが、セリフがとても台本通りには見えません。この村に暮らす人たちは心の底から、女性に自由をもつ権利はなく、決められた相手と結婚して夫のために尽くすことが女の果たすべき義務だと思っているのでしょう。他の国からも取り残され、何の進歩もないまま、いつまでこんなことを当たり前だと思って続けていくのか…。 ------------------------------------------------------------ 原題の「3つの顔」は過去にスターとして活躍したシャールザード、現在も女優として活躍するジャファリ、女優としての未来を夢見るマルズィエ、三者三様の生き方を指していますが、すべての時代を通じて連綿と続く「人権剥奪」の歴史に、言葉にならない怒りを覚えます。
きんぐさーもん
3.0
なるほど村のためにお前は生きろってことか。女のくせにって言って縛っとけばいいものな。 これは現代の日本でも起きていることだな 彼女のことをバカにしたりどういう思考回路してんだろって思う人はきっとたくさんいるんだろうけど、そこまで追い詰められているってことなんだよな。 絶倫の牛の話はさすがに笑った イラン映画といえばキアロスタミだが、こちらもイランののどかな風景や生活を見ることができる
akubi
4.0
パナヒさんの、この国をみつめる優しくときに鋭い、誠実なまなざしが、とても快く、そして寂しくて、けれど美しい。村人の心遣い、女性の尊厳を無視した規律。残酷な風習。温かそうなチャイ。夜道を照らす淡い光。 わたしたちも、パナヒさんと同じように、彼女達のジレンマを、ぶつけられる不条理を、ただ見つめることしかできない。けれどもほんのすこしだけでもいい、そっとこころに寄り添い、彼女たちの物語を彼女たちの描く壮大な絵を、もっときちんと知りたいと思わせてくれた。世界へとつづくはずの橋をほんのすこしでも築くことができたなら。そんな希望の光が諦念の隙間から射してくる。
しじらみ
4.0
視聴者(ファン)の投稿動画を受けてその土地に検証しに行くって完全に日本の心霊ビデオじゃん!と興奮していた。最初のベーナズ・ジャファリを映す車中のインタビューみたいなカットなんか特にフェイクドキュメンタリーみたいだ。そう思うと、後に理由が明かされるとは言え、地元のオッサンの「2回クラクションを鳴らせ」という謎の忠告とか思わせぶりで良い。
ケロンボ
389
3.2.1.0
2.5
ネタバレがあります!!
susumun
2.5
(少なくとも、日本に入ってくる)イラン映画に外れなし、と思っていたのですが、これは面白くなかったです。 多分、よくできた映画なんでしょうが、現地の現在の社会、文化の状況が分からないと、何がなんだか・・・ 印象に残ったこととしては、 「片道一車線で見通しの悪い山道は、めちゃくちゃ不便。」 「切羽詰まっているときに、興味のない長話をされるのは、ものすごく迷惑。」 ということでしょうか。
sui
3.0
イランの村社会の閉鎖的な考え方に嫌気がさした少女が映画監督と女優を巻き込んだ自殺動画を送り、それを監督と女優が確認しに行く…という話。田舎は、空気が綺麗だが排他的で新しい考え方を排除しがちなのは日本と変わらないと感じた。一方でイランの田舎道は舗装されていなかったことが印象的。少女、女優、過去の女優(おばあさん)の3人が出る話だったらしいが、おばあさんのシーンは寝落ちしてほぼ見逃した。中東の村の雰囲気や考え方が見えたのは良かった。
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