風音
The Crying Wind
2004 · ドラマ · 日本
106分
舞台は夏の沖縄。強い海風が吹くと、不思議な音が聞こえる「風音」の島。浜辺の切り立った崖の中腹にある風葬場に、頭蓋骨が置かれている。銃弾が貫通したこめかみの穴を風が通り抜けるとき、音が鳴るらしい。人々から「泣き御頭(なきうんかみ)」と呼ばれ、島の守り神ととして鎮座している。ある夏の日、少年たちが「泣き御頭」に、小さないたずらをする。その日から「風音」が止み、島の穏かな日常に、さざ波が立ちはじめる。島に生きる者、島の外から来た者、島で死んでいった者、それぞれの記憶が重なり合いながら、「風音」の謎が明らかになる。