それでも夜は明ける
12 Years a Slave
2013 · 伝記/ドラマ/歴史 · アメリカ, イギリス
134分
©2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. All Rights Reserved.



奴隷制度が広がっていた1841年、アメリカ。ニューヨークで家族とともに暮らす自由黒人で音楽家のソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、突如誘拐され、奴隷としてアメリカ南部のニューオーリンズへ売り飛ばされた。農園での労働を強いられ、狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちからはむごい差別と虐待を受けながらも、ソロモンは決して人としての尊厳を失うまいと心に決める。いつかまた家族と再会できる日が来ることを信じ続けて耐え忍ぶソロモン。そして12年もの歳月が流れたある日、奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会い、これを機に彼の運命は大きく変わっていく……。
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コウキマン
3.5
2020.7.18.124 ネタバレあり 原題“12 Years a Slave” 奴隷生活12年、と言ったところ? 19世紀、自由黒人という身分のソロモンは音楽家として活動していたが、ある日仕事での依頼を受けワシントンへ。そこで拉致され奴隷として売られてしまう。農園で過酷な労働を強いられ、主人の気まぐれでムチを打たれたり殺されそうになったり。拷問のシーンはむごくて見ていられない。途中ソロモンが首を吊られる場面があるが、ただ吊られて苦しむ姿が1分半にわたり流れる。BGMも無く映像でじっくり、しっかりと観せる映画で、胸に迫るものがある。少女の奴隷が主人に気に入られて、主人や夫人の嫉妬を受け酷く拷問される場面も。実際には、女性の奴隷を慰みものにして子供を生ませ、さらに奴隷を増やす行為も行われていたらしい。奴隷制度とは、人間の尊厳を踏みにじる悪法だな、と改めて感じた。 ラストはブラピ演じるカナダ人労働者の手助けを受けて、自由黒人として元の主人の下に帰る。ソロモンはその後、奴隷解放のために活動を続け謎の死を遂げたそうだ。 邦題の“それでも夜は明ける”は好き。ソロモンの夜は明けたが、夜が明ける前に倒れていった同胞たちもたくさんいたことだろう。その後奴隷制度廃止で、夜が明けたと言ってもいいが、まだ黒人差別は根強い。そういうことを考えると、現代でもいまだ“夜明け前”と呼んだ方が的確かもしれない
どりんこ
4.0
人間の尊厳とは何か?を問う、誘拐され不当に12年間奴隷として過ごした人物の実話に基づいた物語。 この作品を観て、黒人奴隷制度について全くもって無知だということを思い知った。 主人公ソロモンが誘拐された当時は綿花栽培が盛んで黒人奴隷市場で需要が高まっていたこと、自由黒人を誘拐して奴隷にしてしまうことが横行していたこと、解放される前の年に逃亡支援への罰則が強化され、解放することの準備がリスクが高かったこと。 ソロモンがその後、奴隷制度廃止のため各地を講演して回り、廃止に影響を与えたこと。ソロモンが解放された12年後の1865年の南北戦争終結により奴隷制度が廃止されたこと。 そして作中の奴隷に対する仕打ちが決して誇張されたものではないこと。 こんな時代が本当にあったのだということを映画での疑似体験ではあるものの感じることができた。また当時の時代背景も知ることができた。 人間の尊厳とは自由であること。
britaineuropean
4.0
差別はいけない。というのを視覚的に理解してもらう上において、この映画は最適だろう。 最もこの映画で描かれているのは、差別というものをはるかに超えた、黒人の尊厳を奪う残虐な暴力、人権侵害そのものだが。 ある程度醸成された社会ならば、このようなことは起こり得ないかもしれない。しかし現実に、人権が守られていない国ではやはり、道理の外れた人権侵害が起こる。問題は、その現実に対してどう対処できるか、ということなのかもしれない。 これはかなり深刻な要素をはらんでおり、要するに(見捨てられる他人)に対して、良識ある人々が(行動)できるのかどうか、にかかっているのだろう。差別意識は教育で変えられるのかもしれないが、人権侵害は、国家や社会の歪な構造そのもの。 誰かを傷つけることも、見捨てることも、罪。でも後者に対して罪の意識を感じる人間は少ない。 他人に迷惑をかけない人間よりも、他人を助ける勇気が持てる人間。それこそが社会に必要なのかもしれませんね。
シュウ
4.0
とても社会派な映画。そして、観ていてとても心が苦しくなる。鞭打ちされ、毎日のように死んでいく奴隷や、木に吊るされ殺されそうになる主人公など、当時の黒人奴隷の生活が克明に描かれている。 あまり日本人には馴染みがない内容かもしれないが、タイトルが示す通り、最後にはハッピーなエンドが待っていた。しかし、それでも途中までの残酷さは拭えない。しかも実話なのだから凄い。 印象的だったのは、木に吊るされた主人公の後ろで、いつも通りに仕事に向かう他の黒人達。何もないかのように振る舞う姿はとても異常だった。そして、カナダから来た人の人は平等だと言う台詞。自分もその通りだと思った。 差別されている人だけでなく今苦しんでいる人達全員に受け入れられる映画だろう。演技も素晴らしいし、良い映画。
てる
3.5
170年前のこととはいえ、こんなことが現実に行われていたなんて信じられない。肌の色の違いでこうも差別されるものなのだろうか。人間ってのは恐ろしい。 自由黒人なる制度はあったのであれば、なぜこうも黒人が差別されるのだろうか。証明書を所有していれば、市民として認められるのだ。黒人でも白人と同じ待遇を受けるている人がいるのだ。自由黒人と奴隷の差というものに疑問を抱かないものなのか。 黒人を自らの所有物だと断言し、人間扱いせず、彼らを虐げていたエップスは、一方で黒人とのハーフの娘を可愛がっているように見えた。それに、奴隷であった女性を妻にしている人もいた。彼らは身内に黒人がいるのに、奴隷を従えている。良心の呵責が起きないのが不思議だ。赤の他人からすれば、同じ黒人なのに。彼らの頭の中ではどう処理されているのだろうか。 黒人は愚鈍で愚かな存在だという固定観念があるから、そこで思考がストップしてしまうのだろう。自由黒人と奴隷の差とは紙切れ1枚だというのに。 この作品を見ると、奴隷制度というものを考えざるを得ない。買ってしまえば、賃金を渡すことなく、自由に労働させ続けられるのだ。従えている側としてはこうも良い制度はないだろう。それにあやかって奴隷商人や人攫いが平気な顔をしてのさばっている。良心の呵責がないのが恐ろしい。人間の悲鳴を毎日聞いているのに、仕事だと割り切り、平気な顔をしていられるのが恐ろしい。 奴隷たちが反逆してこないと思っている。確かにそう調教されているし、国の制度として成り立っているのだけど、労働をしている彼らの方が筋力は上だし、多くの奴隷を抱えている者はそのリスクを負っている。でも、そのリスクっていうのを念頭にいれていない。いついかなる時でも奴隷に殺されてもおかしくない。彼らは家畜ではなく、感情を持った人間なのだ。虐待を受けたら、負の感情がたまる。仕返しされてもおかしくない。奴隷に殺された者も少なくはないんじゃなかろうか。 奴隷制度とはそうそう上手くいきつづけていい制度ではないのだ。 人間の歴史の闇の部分である。差別せず等しく扱わなければ、いづれしっぺ返しがくる。それは当然の理なのだ。聖書にはなんて書いてあるのだろうか。奴隷は虐げていいと書いてあるのだろうか。奴隷たちに聖書を高説していたけども、疑問を感じざるをえない画であった。 現在の日本に生まれて良かった。それもこれも不当な扱いを受けていた人たちが抗ってできた平和な現在なのだ。そんなことを考えさせられる作品でした。
ジュネ
3.5
いかに当時の黒人奴隷が人権を剥奪されていたか、人としてではなくモノ扱いされていたか、そのあまりに凄惨な歴史が目を覆いたくなる描写と共にひたすら続きます。特に異常なまでの長回しで木に吊し上げられたソロモンを写し出すシーンには、これが本当に同じ人間の成せる業なのかと信じ難い思いです。 確かにここまで黒人が虐げられる様をひたすらに描いた映画はそうないと思いますが、それはアメリカ自身が南部の黒人奴隷制度を「なかったこと」にして、どこかで避けてきたからでしょう。しかし、アカデミー賞の舞台でも「white wash」と揶揄され、次々に人種差別の種が芽吹いている現在のアメリカこそ、この映画を見て過去の過ちに今一度目を向けるべきでないかと思います。 批判や風当たりも強かっただろうに、スティーブ・マックイーン監督と制作に名乗りをあげたブラット・ピットは本当に男気があってカッコいいですね。その勇気を鑑みれば、ブラピが最後で良いとこ取りする展開にも目を瞑らざるを得ないです。
まじママんじ🍀
4.0
黒人でも、自由黒人・奴隷黒人に分かれていたなんて知らなかった(@_@;)売買に首吊りにムチ打ちに重労働、それを当たり前に受け入れてしまう精神異常…本当にリアルなこの世の地獄絵図😱💥信じられないけど実際にあった訳で…、人間て本当に恐ろしい生き物なんだと思わされる(´Д`|||)犠牲者の為にも、平和に真面目に生きて行きましょう🎌👪🎌
montine🐈
3.5
実在した人物の話で内容は興味深いのだが、すごく長く感じてしまった。それが少し残念。
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