突撃
Paths Of Glory
1957 · ドラマ/戦争 · アメリカ
87分



1915年9月の西部戦線。戦闘に疲れきったフランス軍の七〇一歩兵連隊は、功労休暇で久 し振りに塹壕を出ていた。連隊長のダックス大佐(カーク・ダグラス)は、刑事訴訟の方では名の知れた弁護士で、本職の軍人ではなかったが、軍にあっても立派な軍人であった。後方の師団司令部では、折しも師団長ミロー将軍(ジョージ・マクレディ)が、屈強そうな初老の将軍を出迎えていた。軍団長のブルーラール大将(アドルフ・マンジュウ)で48時間以内にアント・ヒルを占拠すべしという、参謀本部の命令を持って来たのだ。
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dreamer
5.0
この映画「突撃」は、スタンリー・キューブリック監督が、29歳の時に発表した長編劇映画の4作目の作品です。 第一次世界大戦下のとあるフランスの歩兵連隊の悲劇を軸に、組織論的なアプローチで描いた、明快なメッセージをもった反戦映画の秀作だと思う。 第一次世界大戦でドイツ軍と戦うフランス軍の陣営が舞台となっていて、"蟻塚"と呼ばれるドイツ軍の要所を48時間以内に攻略せよ、という命令が701連隊に下される。 この戦功をあせるフランス軍のミロー将軍の無謀な策略で、敵の要塞を攻略せよとの命令を受けたダックス大佐(カーク・ダグラス)は、兵は疲れ切っており、自殺行為だと必死に抗弁するが、その訴えも空しく、作戦は実行に移されることになる。 ダックス大佐は、尻込みする部下を叱咤激励して、自らも先頭に立って突撃するが、難攻不落の要塞を落すことができず、予想通り退散することになる。 だが、指揮官のミロー将軍は、敗因を兵の命令違反にあるとして連隊の全員を逮捕。 そして、無茶な軍法会議のあげく「突撃失敗の責任をとって兵士を銃殺にする」として、無作為で選び出された兵士3名が銃殺されることになる。 ダックス大佐が、銃殺の非人間性を訴えるが却下される。 ところが昇進を夢見る無能なミロー将軍も、結局は粛清されてしまう。 軍の最上層部が、ミロー将軍のエゴイズムを暴き出して放逐したのだ。 軍隊では下が上の犠牲になり、上はまたその上によって自在に踊らされる。 そんな冷徹なメカニズムを作り出す"軍隊と戦争の不条理"を、スタンリー・キューブリック監督は、リアルに描き出すのです。 塹壕の中で、疲れた兵隊の様子を視野に入れながらの、今や映画好きの間で語り草ともなっている、長い後退移動撮影の視覚的なショットが、実に見事だ。 そして、ラストで女性が歌うにつれ兵士が和していくシーンには、宗教的な平和への祈りを感じてしまいます。 この宗教的な荘厳さは、「フルメタル・ジャケット」のラストの女性スナイパーの死へと繋がっていると私は思っています。
三函座
3.0
作品内容もモノクロ加減も良い。 戦争そのものも大嫌いだけれど、軍部内の利権腐敗の様子はとても気持ち悪くなる。 まるで今の国会中継を見ているようだ。呆れてすぐチャンネルを換えるが。。。 カークダグラスは素敵だが、もうあの上官は見たくないという理由で、このスコアにしてしまいました。 ごめんなさい。
ご自由さん
3.5
2007.05/07 3回目鑑賞。 高校時代に観た時の印象はむなしい突撃の恐怖と怒りだった。今見ても同じだ。
swmcyc
3.5
後味厳しく救いのない映画です。ラスト前のシーンで、不条理に苛まわれているのは、軍法会議にかけられた三人だけではないことがわかります。極限での宗教の限界も感じます。のうのうとはばかる軍の上層部は、不条理の起因となる物事の象徴と読み解きました。
りょくう
3.5
230
ひろ
3.5
スタンリー・キューブリック監督によって製作された1957年のアメリカ映画 ・ 第一次世界大戦、フランスの最大の課題はドイツ軍の撃退だった。そんな中、ダックス大佐はドイツ軍の要所を攻略する命令を受ける。だが、兵士たちの疲労を知るダックスは、現在攻撃を仕掛ければ兵士たちが壊滅的打撃を受けると抗議する。しかし、軍上層部は作戦を実行させ、フランス軍は大敗し、ダックスは責任を問われ軍法会議にかけられてしまう…。 ・ まだ無名に等しかった時代のキューブリックによる戦争映画の秀作。後のキューブリック作品のような難解なものではなく、腐敗した軍上層部によって、不当な扱いを受ける兵士を描いている。ダメな上司に迷惑をかけられる部下という、いつの時代も変わらないテーマだ。 ・ ハンフリー・コップの原作をジム・トンプソンが脚色したものが基になっているのだが、キューブリックが手柄を独り占めにし、キューブリックが脚本を受け狙いの内容に変えたことで主演のカーク・ダグラスともめた。キューブリックがカーク・ダグラスの悪口を言いまくり、自分の功績を主張したことで、関係者を敵に回した。 ・ 大スターだったカーク・ダグラスが無名のキューブリックにチャンスを与えた形であった「突撃」と「スパルタカス」だが、2人の仲は決裂し、アメリカにいづらくなったキューブリックはイギリスに渡った。監督なんて我が強いものだけど、キューブリックの我の強さはあまりにもひどかったようだ。後に製作から全部自分でやるようなったから、もめ事も減っただろう。 ・ このように作品には見えない裏側ではいろいろあったみたいだが、作品としては評価が高い。フランス軍が英語で話していて、カーク・ダグラスも全くフランス人に見えないけど、1957年の作品にそこまで求めるのも酷だ。いろいろあったとはいえ、やはり脚本が素晴らしい作品だと思う。
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