ナザレのイエス

Jesus Of Nazareth
1977 · ドラマ/ファミリー/TVドラマ
イタリア
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約2千年昔のガラリヤ地方。小さな村ナザレに母とふたりで住む娘マリア(オリヴィア・ハッセー)は、ダビデ王の血を引く大工のヨセフ(ヨルゴ・ボヤジス)と婚約していたが、ある日、神の使いが彼女の元を訪れ、彼女がやがて身ごもることを告げた。驚くマリアに、使いはその子が神の御心によるものであることを告げた。当時パレスチナは、ローマ圧制下にあり、人々はヘロデ王(ピーター・ユスティノフ)の独裁の下で苦しみ、予言にあるユダヤ人のメシア(救い主)の出現を信じていた。お告げどおりマリアは懐胎しそのことを知ってヨセフは悩むが、神の使いにマリアを妻に迎えることを説かれ、彼女をロバに乗せ、ダビデ王家ゆかりの地べツレヘムヘと旅立った。途中、マリアは村はずれの馬小屋で男児を出産し、お告げに従いイエスと名づけた。ヨセフは、マリアとイエスを伴い、メシアの誕生を怖れるヘロデの魔手を逃れ、エジプトに移住した。その間にへロデは、べツレヘムとその周辺に住む2歳以下の男児をすべて殺害するという残忍な挙に出た。やがて、ヘロデが死に、ヨセフ一家は故郷のナザレに帰り、そこでイエスは成長した。時は過ぎ、ユダヤの総督にピラト(ロッド・スタイガー)が赴任していた頃、洗礼者ヨハネ(マイケル・ヨーク)が現われ、人々に説教していた。ある日、イエスと会ったヨハネは、彼こそが神の子羊で世の罪を一身に担う人だと彼をあがめた。娼婦であったマグダラのマリア(アン・バンクロフト)をはじめ、貧しい者、病める者たちに希望をもたらすイエスに、人々は彼こそメシアであると信じるようになった。しかし、そうしたイエスをよく思わないファリサイ派やサドカイ派に代表されるユダヤ教の指導者たちは、イエスの12人の弟子の1人、ユダ(イアン・マクシェーン)を陥れ、遂にイエスを十字架の刑に処した。両手両足を釘で打たれ息をひきとっていったイエスを、豪雨が洗った。刑の執行から3日目の朝、マグダラのマリアらが、遺体に香油を塗るために墓所に赴くが、そこにはもはやイエスの遺体はなかった。

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