Fate/Zero

Netflixで観賞。StayNightから10年前の聖杯戦争を描いた作品ですが、StayNightよりもZeroの方が聖杯戦争自体のレベルの高さ、キャラの魅力と掘り下げ、ストーリー展開など、ほぼ全ての要素において勝っています。唯一、恋愛要素？はStayNightに軍配が上がるでしょう。切嗣や綺礼を初めとして、マスター側の背景が掘り下げられていたのは良かったのですが、それ以上にサーヴァント側に魅力あるキャラが固まりすぎです。まずはギルガメッシュ。StayNightではただの独り善がりなイメージでしたが、Zeroではかなり話のわかるやつです。相手の立場を理解した上でそれでも自分の方が上だと。絶対の自信がもはや清々しいです。そしてディルムッドとセイバー。この二人の騎士道精神には見てて惚れ惚れするものがあります。StayNightのセイバーの騎士道は時に理解が及ばぬところもありましたが、キャラの過去が深掘りされた本作であれば、寧ろそれが真っ直ぐな心を表現しており気持ちがいいです。最後にイスカンダル。この御方は正に真の王です。圧倒的なカリスマ性と度胸で皆を引っ張ります。余分な言葉は要りません。改めて言います。この御方は正に真の王です。

HF完結記念の再視聴。stay nightが始まるまでのカウントダウンの物語。セイバールートの大きなネタバレのセイバーとアーチャーの正体や、桜ルートまで進まないと明らかにならない桜や臓硯が冒頭から普通に出てくるので、本当なら映画Heaven's Feelを見てからの方がいいと思うが、この作品を見た後の方がHeaven's Feelのイリヤで泣ける。そしてセイバーに救いが無くて泣ける。 最近のufotableと比べるとキャラクターの書き方に若干の古さを感じる。また、最近のufotableの無駄に動きまくる超人バトルと違ってどっしり構えてぶつかり合う感じ。通常戦闘はやや地味ではあるけど、その分宝具は派手に魅せてくれて興奮する。 同人小説既読。BD購入済。小説当時の虚淵はバッドエンドしか書けないイメージがあって嫌いだったけど、この作品は最初からバッドエンド確定なので安心(?)して見れた。だけど読んでいて途中で気づく、セイバーは最後に令呪で聖杯を破壊させられるが、聖杯ってアインツベルンの……、今交流している相手を……、と察して読者もやはり絶望しながら読むことになった。その絶望は切嗣が被ってくれたが。 この作品のBDは、聖杯問答の完全版や、stay nightのゲームのタイガー道場に繋がる映像特典もボリュームたっぷりに収録されているのでオススメ。未だに、Fateと名の付くアニメの中では一番見応えがあると思う。

Fate／stay nightの前の聖杯戦争に遡ったお話。時系列で言えばこちらが先ですが、stay nightの謎解き的な要素も多く、stay night>zeroの順で見るのがお勧めです。 イスカンダルを始め魅力的なキャラが沢山出て来て、多少中二病的な感もしますが、設定が重厚で違和感はありません。 スカッとするストーリーではなく、場面場面で考えてしまう事も多いので1話ごとに心地よい疲労を覚えます。 作画もバトルシーンや背景のレベルは最高 、特に炎の描写は素晴らしかった。