フリーターの山科笛美は、「困った時に、安楽椅子探偵を一度だけ呼べる」という笛を拾う。そこから、安楽椅子探偵に興味を持った笛美は、安楽椅子探偵をモチーフにした舞台公演を行っている劇団・超扇情シアターの座長、天王寺満斗に話を聴きに行く。安楽椅子探偵を異常なほど追い求める天王寺は、笛を持つ笛美に「ぜひ笛を吹いてくれ」と頼まれるが、困った時、しかも一度しか呼べないため、彼女は断る。そこで、天王寺は笛美を雇って舞台公演を手伝ってもらい、安楽椅子探偵を呼ぶ機会を待つことにしたのだった。劇団・超扇情シアターは、天王寺、俳優・緑橋登、女優・駒川聖実の3人で旗揚げした。その後、安楽椅子探偵の舞台を行うようになり、注目されるようになった。人気が出始めたその舞台で、「安楽椅子探偵 役」を演じる中崎楽太が人気となり、今まで看板俳優・女優だった緑橋、駒川らは面白くなかった。人気に伴い、楽太は増長した態度をとるようにもなっていった。『安楽椅子探偵 3』の最終公演で、安楽椅子探偵の衣装であるマスク、マントをつけた俳優が、舞台上で死亡する。その人物は、楽太ではなく双子の弟・安夫だった。椅子には、即効性の神経毒・ラニシンが塗られた針が仕込まれており、椅子に座って登場する際、その針が刺さって安夫は死亡したのだった。一方、兄・楽太がいなくなっていた。間もなく、劇団の使用していた事務所の隣部屋にある倉庫のロッカーから、頭部を殴られて死亡していた楽太が発見される。双子の兄弟が、相次いで死亡した事件を、笛美の幼なじみの刑事・東山恵司が担当する。捜査の中で、安楽椅子探偵が使用する本来の椅子が、黒ペンキで汚されていたことが明らかになる。そのため、急遽、別の椅子が使用されたのだった。黒ペンキで汚された椅子では、硬質な素材であったため、針を仕込むことができなかった。そのため、犯人がわざと椅子を汚したと考えられた。黒ペンキで汚された椅子を発見されたのは、公演当日の朝だった。その前日の夜には、劇場は施錠されており、侵入は不可能だった。そのため、最後まで劇場に残った人物が犯人ではないか、と東山刑事は考える。その人物は、天王寺だった。さらに、天王寺のデスクから、神経毒・ラニシンの瓶が発見された。ラニシンは、安夫名義でネット上のサイトから購入されていたが、東山刑事は「座長の立場を利用して、安夫に買わせたのではないか」と推理する。こうしたことから、東山刑事は、天王寺を逮捕しようとする。だが、無罪を主張する天王寺は、笛美から安楽椅子探偵を呼ぶ笛を奪い、勝手に吹いてしまう。
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